だめ連
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だめ連(だめれん)とは、早稲田大学の同窓生だった二人が、失業と留年をきっかけに再会したことを発端として生まれた、普通の人のように働けない、異性と恋愛できない、家族をもてないといった者たちが、その「だめ」な有り様を否定的に捉えるのではなく、敢えてそのようなだめ人間であることを積極的に表に出し、「だめぶり」を語り、そこを立脚地にして生き直そうとして誕生したオルタナティヴな「生き方模索集団」。1993年に誕生し、一時的にマスコミの脚光を浴びるなどしたが、活動も長期に渡って停滞している。
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[編集] 人物
代表は神長恒一でとぺぺ長谷川。『だめ連宣言!』などの著作も出している。 神長は早稲田大学出身。学生時代はサーフィンサークルに所属し、ホスト経験もある。卒業後は東武百貨店に10ヶ月間勤務した後、ぺぺとの再会によりだめ連を結成。 ぺぺ長谷川は早稲田大学にて長きに渡りノンセクトラジカル系の学生運動に従事。8年かけて卒業した後も、現在まで一貫してアルバイト生活を送っている。
[編集] 展開
メンバーは中野、高円寺、高田馬場、早稲田周辺で集まることが多かった。 一時期は同人誌『にんげんかいほう』を編集したり、野外劇を試みたり、歌謡ユニット『男女間の友情』であちこちに出没、注目を浴びた後には雑誌『現代思想』内の特集の編纂に関わったり、ロフトプラスワンなどでトークライブを開催するなど、活発な活動が見られた。 東京以外に、名古屋、福岡、ソウルなどに支部があったこともあるが、「だめ連」のメンバーシップは自己申告制であり、フランチャイズであった訳ではない。なお各地の支部も現在では軒並み活動は停止ないし停滞している模様である。 2003年よりだいぶ前から活動休止状態となっている。2006年現在にあってもほとんど活動は見られない。 公式ウェブサイトは更新されていない。 早稲田大学近くの馬場下門交叉点附近の南側で営業している「交流スペースあかね」という飲食店は、「だめ連」と共通するメンバーもいるものの、独立したグループである。
[編集] 些事
- 韓国の白手(백수)などの団体との連携もあったりする。
[編集] 出版物
- だめ! (だめ連編 河出書房新社 1999年) ISBN 430901268X
- だめ連宣言! (だめ連編 作品社 1999年) ISBN 4878933186
- だめ連の働かないで生きるには?! (神長恒一、ペペ長谷川、 筑摩書房 2000年) ISBN 4480863273