そうご電器
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そうご電器株式会社(-でんき)は、かつて日本に存在した家電量販店チェーン。
逓信局で働いていた沖田勇らにより1948年創業。当初は家電製品は取り扱わず、衣料品や食料品を販売していた。その後三洋電機の代理店として洗濯機の取扱を始めたことで、家電量販店への礎を築いた。
主に北海道地方を中心にYESブランドで展開し、ピーク時の1997年には売り上げが約632億6600万円に達した。だが本州の量販店が続々北海道に進出するようになると、本州より割高な北海道価格が嫌われたことや、拓銀破綻後の長期不況などで経営状態が悪化。2002年2月12日民事再生手続きを申請し、経営破綻した。破綻後、ビデオレンタルのゲオが経営再建し、2002年10月にそうご電器株式会社を子会社化し、商号を株式会社ゲオイエスと社名を変更。直営店の多くはゲオとそうご電器の新形態であったリサイクルショップのOki-Doki(順次Doki-Dokiに改称)に業態変更した。またFC店はベスト電器やケーズデンキに変わった物も多い。そうご電器で購入した家電品の修理やYES長期ワイド保証などのサポート業務はアールエス・ネットサービスが引き継いだ。
2001年11月には同じく経営状態が悪化していた第一家電と共にドン・キホーテと業務提携を結ぶが第一家電同様具体的な支援策は何一つ提示されなかった。この提携はドン・キホーテは地域との軋轢が社会問題にもなっており新規出店が厳しくなっていたため、そうご電器の持つ店舗をドン・キホーテに業務転換する事が目的と思われる。そうご電器破綻後、YES札幌本店、YES手稲店、YES平岡店、YES旭川本店はドン・キホーテに業務転換された。
[編集] 岩手県内の店舗
岩手県では、現在(2006年11月)もそうご電器、YES名称が残っている。 いずれも、現在の株式会社ゲオイエスとはつながりは無いと思われる。 そうご電器仙北店としては、日本家電株式会社が経営。 店舗としてはすでに存在しておらず、裏の倉庫を事務所として、カタログ、訪問販売、既存顧客へのサポートが中心となっている。
YES名称(日本家電株式会社とは経営が別)としては、元そうご電器の2階を利用しパソコン教室わかるとできるのFC店を複数展開した後、2006年からYESパソコン学院という名称に移行しつつあるようだ。 盛岡本校、アネックスカワトク校、シティ青山校、矢巾校、盛岡南校、NACS紫波校と複数の店舗を持つ。