お辞儀
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お辞儀(おじぎ)とは、挨拶や感謝、敬意などを表すために、相手に向かって腰を折り曲げる動作の事である。
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[編集] お辞儀の文化
夏は湿気が多く、お互いが汗で湿っている事が多い状況から、日本では握手は敬遠されてきたため、お辞儀をする文化が広まっている。
[編集] お辞儀の仕方(ビジネス用)
日本では、お辞儀はビジネス上のマナーの基本とされ、新人研修や接遇の講義などで頻繁に取り上げられる。 基本的な動作は以下のとおり。
1.立ち止まり、きれいな姿勢で立つ。
2.相手と目を合わせる。
3.腰を折り曲げる。
4.腰を戻す。
「語先後礼」という言葉にあるとおり、先に「ありがとうございます」などを言ってからお辞儀をするのが正式とされるが、実際にはお詫びなどの特別な状況を除き、お辞儀しながら言葉を発することが多い。 また男女で多少の差異が見られ、例えば男性は腰を曲げたときに手はズボンの縫い目にくる(つまり体の横にそのまま添わせる)が、女性は前で両手の指先を重ねる。
よりきれいにお辞儀を行なうためには、「動作はゆっくり行なう」、「指先は軽く伸ばして揃える」など、いくつか留意すべき点がある。
[編集] お辞儀の種類
お辞儀の仕方は通常3種類ある。最も軽く腰を曲げるお辞儀を会釈と言い、これは15度曲げるのが基本とされる。主に廊下ですれ違う際などに使用する。
次は腰を30度ほど曲げるお辞儀で、これを敬礼と言う。ビジネス上は最も一般的とされ、来客への挨拶や会議室への出入りなどでも使用される。
より敬意を表すためには、45度ほど腰を曲げてお辞儀をする。これを最敬礼と言う。非常に重要な相手(取引先の代表者など)への挨拶や、重要な依頼や謝罪をするとき、また冠婚葬祭の場などで使用するとされる。また両手には荷物を持たない。
更に天皇陛下など、非常に身分の高い人と交わす時には、90度腰を曲げることもある。