お見舞い
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お見舞い(おみまい)とは、本来誰かを訪問することを示す日本語であった。また、日本の古語では巡回すること、すなわち見回るという意味でも使用されている。現在の日本では一般的に災難や事故などによる怪我を負った人や病人のもとを訪れ慰める行為をさす言葉として使用されている。また、「お見舞いを頂く」のように渡される手紙(見舞い状)や物品(見舞い品)もさすことがある。
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[編集] 日本全般
[編集] 行為を表すお見舞い
災害や病気にあった人のもとを訪れ、あるいは金品などを送る行為を指し、災難の名前を前に付け風見舞い、火事見舞い、水見舞い、里見舞いなどと呼ぶ。
単に「見舞い」といった場合には、怪我や病気などで病院に入院している人のところに訪問し慰める行為をいう。 この際、お見舞い品を持っていくことも多い。 しかし、お見舞い品についてはさまざまな配慮が必要である。
- 病気の種類などによって、制限されるものに注意する。お菓子などは禁止されることもある。
- 鉢植えは「寝付く」に結びつくため、タブーとされる。
- シクラメン・菊・椿・アジサイなどは不吉な連想を呼ぶため不適切とされる。
など
[編集] 選挙など
選挙期間中の候補者や、大きなイベントの準備中のスタッフのもとを訪れて、応援したり励ましたりする事もまたお見舞いという。これを特に陣中見舞いと称し、食べ物や飲み物、景気づけの酒などを持参することが多い。
[編集] 挨拶としての見舞い
お見舞いの際に渡される物品や手紙の他に、日本には、夏や冬に葉書を送りあう風習があり、その挨拶も見舞いという。
- 暑中見舞い
- 残暑見舞い
- 折見舞い
- 寒中見舞い
などがある。