いなごの佃煮
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いなごの佃煮(いなごのつくだに)とは、バッタの仲間であるイナゴを利用した佃煮。
山形県の内陸部、群馬県、長野県など、海産物が少ない山間部を中心に多く食用とされる。
他にも蜂の子やざざむし、ゲンゴロウなどを佃煮として食べる地方がある。また、イナゴを炒めた「なご炒り」という料理もある。
[編集] 材料・調理法
主な材料・調理法は以下の通り。
秋に田んぼなどで大量に発生するイナゴを集める。また、イナゴ料理が盛んな地域では、食用としてイナゴの生体が市販されている場合もある。必要に応じて、ギザギザのある後ろ脚を取り除き、ざるにいれて水洗いし、大鍋で長時間熱湯で煮る。醤油や砂糖などの調味料を加え、更に数時間煮続けることで佃煮となる。
味や食感はエビの佃煮に近い。
イナゴに限らず昆虫を材料とした料理は、好き嫌いが分かれる。高齢者や低年齢者で熱烈な愛好者がいる一方、「昆虫を食べる」という文化をあまり知らない若年層には嫌われがちである。
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