ZONE (バンド)
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ZONE | |
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出身地 | 北海道札幌市 |
活動期間 | 1998年~2005年4月1日 |
ジャンル | J-POP |
レーベル | ソニー・ミュージックレコーズ |
メンバー | MIZUHO MIYU MAIKO TOMOKA |
旧メンバー | TAKAYO |
ZONE(ゾーン)は、2005年4月1日に解散した4人組のガールズバンドである。所属事務所はランタイムだった。公式ファンクラブは「ザジズゼZONE」(解散とともに運営終了)。所属レコード会社はソニー・ミュージックレコーズ
メンバーは、全員北海道札幌市出身である(ただし、MAIKOのみ、大阪府吹田市出生)。
目次 |
[編集] 概説
デビューする際にはバンドでもなく、またアイドルでもない、音楽ユニットの新ジャンルバンドル(BANDOL)として売り出される。最初は、玩具代わりに楽器を持って踊るスタイルであったが、その後、楽器の猛練習を重ね最終的には、実力派ガールズバンドとしても注目された。
代表曲は2001年8月に発売し、オリコンチャート最高2位を獲得した「secret base ~君がくれたもの~」。NHK紅白歌合戦出場3回のうち、2回で演奏されたほか、2005年4月1日、日本武道館から解散コンサートの模様を全国生中継された際にも、この曲が演奏された。
なお解散後のメンバーの動向として、MIYUはMiyu名義でソロ活動を行うと発表し「渚のオールスターズ」プロジェクトに参加している。MAIKOは舞衣子の名前でバンドMARIAを結成し活動中である。
[編集] メンバー
メジャーデビューする前はTAKAYOをメインとした8人編成でのヴォーカル&ダンスのユニットで、徐々に人数を減らし、1999年にインディーズでデビューマキシシングル「believe in love」をリリースした時までに、下記のオリジナルメンバー4人になる。なお、メンバーの詳細は各個別ページを参照のこと。
[編集] オリジナルメンバー
メジャーデビュー時のメンバーは下記の4人。
- TAKAYO (たかよ、初代リーダー、2003年脱退。本名: 大越貴代) ボーカル&ギター担当
- MIYU (みゆ、本名: 長瀬実夕) ヴォーカル&ギター
- MAIKO (まいこ、本名: 栄舞子) ヴォーカル&ベース担当
- MIZUHO (みずほ、2代目リーダー。本名: 斉藤瑞穂) ヴォーカル&ドラムス担当
[編集] 追加メンバー
TOMOKAは、ZONEのインディーズデビュー前にメンバーだったことがある。ただ、インディーズデビューする前にメンバーから外れ、その後、地元(札幌)のタレントとして活躍し、2004年加入。事実上、メンバー復帰を果たす。
[編集] バンドルからバンドへ・メンバーの成長と変遷
「バンドル」とは前述のように、「バンドでもないアイドルでもない」音楽ユニットの新ジャンルであるが、ここでバンドルの成り立ちなどについて詳しく記載する。
ZONEはインディーズ時代は完全なダンススタイルのグループであったが、インディーズデビューシングル「believe in love」のカップリング曲「僕はマグマ」のPV(プロモーションヴィデオ)において、各メンバーが楽器は演奏せずに、楽器を持ちながら踊っていた事が始まりとされる(当時は楽器を玩具代わりに使っていた)。この時に持っていた楽器が後のメンバーの担当楽器となる(MIYU,TAKAYO: ギター、MAIKO: ベース、MIZUHO: ドラム)。
そしてメジャーデビュー曲「GOOD DAYS」で、バンドルという新ジャンルを世に知らしめる事となる。この頃は楽器を演奏しているフリをしながら踊るというスタイルであった。しかし、インディーズデビュー後から、メンバーそれぞれで楽器の練習をしていたと思われる。
そして2ndシングルの「大爆発NO.1」までバンドルとして活動。しかし3rdシングルの「secret base ~君がくれたもの~」からは、演奏のフリではなく実際に演奏し始める。それ故「バンドル」の意味が徐々に「バンドでもなく、またアイドルでもない」から「バンドでもあり、アイドルでもある」と変遷していく事となった。
だが、4thシングル「世界のほんの片隅から」では楽器を置き、デビュー前から練習してきたダンスをメジャーデビュー後としては初披露した。しかし5thシングル「夢ノカケラ・・・」からは、もうダンスに満足したため、再び楽器を演奏し始める。この頃から「バンドル」から「バンド」へと成長を遂げていく。
その後も9thシングル「true blue」のイントロ(英語詞の部分)や、12thシングル「卒業」においても楽器を演奏しながら踊っているので「バンドル」の一種と言えよう。
最後に、未だにZONEは楽器を本当に弾いているのか判らないという声もあるが、ライヴでは各パートのソロを披露しており、この事から実際に楽器を弾いている事が分かる。楽器の腕はその後も年々上達していった。
[編集] 解散と評価
2005年、MIZUHOの脱退表明により解散が決定した。MIZUHOが「今年、高校卒業となり、一度自分を見つめ直す時間を持ちたい」と表明したところ、他の3人のメンバーも「MIZUHOが脱退するのでは続けていけない」という結論を出した事が、その理由である。
解散理由については、成熟期のグループの突然の解散という事も有り、様々な憶測も囁かれた。これは、TAKAYO脱退の際も同様であった。
因みに、解散後に発売されたベスト盤『E ~Complete A side Singles~』は、ZONE初のオリコン1位獲得となりグループは有終の美を飾ることとなった。(解散後にシングル、アルバムを通じて初のオリコンチャート1位獲得は『ザ・ビートルズ』以来2組目。また邦楽では史上初、また最近ではデスティニーズ・チャイルドのラストアルバム『ナンバーワンズ』が1位になっている。)
2006年にはファン投票により選出されたカップリング曲(B面曲)のベスト盤『ura E ~Complete B side Melodies~』が発売された。またベストミュージッククリップ集のDVD『ZONE BEST MEMORIAL CLIPS』も発売された。
[編集] 略歴
- 1998年 札幌の音楽スクールで結成。
- 1999年12月18日 インディーズ・デビュー。
- 2001年2月7日 「GOOD DAYS」でメジャーデビュー。
- 2001年12月31日 日本レコード大賞新人賞受賞。
- 2001年12月31日 第52回NHK紅白歌合戦初出場。演奏曲は「secret base~君がくれたもの~」。
- 2002年7月~8月 「ZONE FIRST SUMMER LIVE 2002 こぐまの大移動大暴走だべさツアー」
- 2002年12月31日 第53回NHK紅白歌合戦連続出場。演奏曲は「夢ノカケラ・・・」。
- 2003年7月~8月 「ZONE TOUR ASTRO GIRL 2003」
- 2003年12月31日 第54回NHK紅白歌合戦3年連続出場を最後にTAKAYO脱退。演奏曲は「secret base~君がくれたもの~」。
- 2004年1月 TOMOKA加入。MIZUHOにリーダー交代。
- 2004年8月 「ZONE SUMMER LIVE 2004~ガッツン!といっきまSHOW!!~」
- 2005年3月 「ZONE SPRING TOUR 2005~夏まで待てない!ZONE 桜ツアー~改め ZONE卒業コンサート」
- 2005年4月1日 日本武道館にて卒業コンサート最終公演。同日解散。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
[編集] インディーズ
- believe in love (1999年12月18日)
[編集] メジャー
- GOOD DAYS (2001年2月7日)
- 大爆発 NO.1 (2001年5月23日)
- secret base ~君がくれたもの~ (2001年8月8日) PVを見ればわかるが、実は男同士の熱い友情を描いた楽曲である。
- 世界のほんの片隅から (2001年11月14日)
- 夢ノカケラ… (2002年2月14日)
- 一雫 (映画アイスエイジ主題歌)(2002年7月17日)
- 証 (2002年9月26日)
- 白い花 (2002年11月27日)
- true blue/恋々・・・(鉄腕アトムOP)(2003年4月16日)
- H・A・N・A・B・I ~君がいた夏~ (2003年7月30日)
- 僕の手紙 (2003年10月29日)
- 卒業 (2004年2月4日)
- 太陽のKiss (2004年6月2日)
- glory colors ~風のトビラ~ (朝日放送・高校野球番組統一テーマ曲)(2004年8月4日)
- 笑顔日和 (2005年3月9日)
[編集] アルバム
- Z (2002年2月14日)
- O (2002年11月27日)
- MUSIC FOR ATOM AGE♪(トリビュート・アルバム 11.「スプートニク・サーカス」に TAKAYO&MIZUHO from "ZONE" として参加)(2003年3月19日)
- ASTRO Girlz & Boyz (ZONE with Girlz & Boyz (Run Time All Stars))(2003年7月16日)
- N(2004年2月18日)
- LOVE for NANA~Only 1 Tribute~(トリビュート・アルバム 12.「Two Hearts」に ZONE for TRAPNEST として参加)(2005年3月16日)
- E ~Complete A side Singles~(2005年4月13日)
- ura E ~Complete B side Melodies~(2006年4月19日)
[編集] DVD
- ZONE CLIPS 01 ~Sunny Side~(2003年10月29日)
- ZONE CLIPS 02 ~Forever Side~(2004年3月17日)
- ZONE TV special DVD edition「ユメハジマッタバカリ」(2004年9月29日)
- ZONE CLIPS 03 ~2005卒業~(2005年5月18日)
- ZONE FINAL in 日本武道館 2005/04/01 ~心を込めてありがとう~(2005年6月22日)
- ZONE BEST MEMORIAL CLIPS(2006年5月24日)
[編集] GAME
[編集] BOOK/SCORE
- スコア「ギター弾き語り ZONE Songbook」(シンコー・ミュージック刊 ISBN 4401155254) (2003年1月6日)
- 写真集「ZONE TOUR ASTRO GIRL 2003 ファーストフォトブック」(角川書店北海道刊 ISBN 4048947036)(2003年11月8日)
- 書籍「ここから」(ソニー・マガジンズ刊 ISBN 4789720969)(ZONE初のアーティストブック)(2004年3月17日)
- 写真集「ZONE TOUR SUMMER LIVE 2004 TOUR DOCUMENT BOOK」(メディアファクトリー刊 ISBN 4840111510)(2004年11月9日)
- 書籍「ロック・バンドの夢伝説 ZONE」(汐文社刊 ISBN 481137925X)(2005年2月)
- 写真集「ZONE FINAL in 日本武道館 -卒業アルバム-」(メディアファクトリー刊 ISBN 4840112509)(2005年5月25日)
- バンドスコア「ZONE/E ~Complete A side Singles~」(リットーミュージック刊 ISBN 4845611996)(2005年6月17日)
[編集] 主な活動
[編集] テレビ
- ぞーんぽた~じゅ(2003年、北海道文化放送制作・放送のテレビ番組。ZONEのメンバーが司会進行を務めたほか、当時、未加入のTOMOKAも、サポートメンバーRunZの「ともか」として出演していた。)
- ※ RunZとはランタイム所属のメジャーデビューをしていないアーティストの総称で、主に地元札幌などで活動していた。後にMARIAに加入するメンバーも含まれていた。
[編集] ラジオ
- 『RADIO MAGAZINE WHAT's IN?』内フロート番組「ZONEのはちゃめちゃしょぼくれトーク!」(TOKYO FM系)
- 『ZONEの思うがままに』(インターネットラジオ)
- 『今日もZONE次第』(2003年10月~2005年3月、JFN系FM)
[編集] ライブ
[編集] 2001年
- 12月31日 第52回NHK紅白歌合戦(NHKホール)
- 「secret base~君がくれたもの~」演奏
[編集] 2002年
- ZONE FIRST SUMMER LIVE 2002 こぐまの大移動大暴走だべさツアー(初の全国ツアー)
- 7月30日 CLUB DIAMOND HALL(名古屋)
- 7月31日 ZEPP OSAKA(大阪)
- 8月2日 ZEPP FUKUOKA(福岡)
- 8月4日 ZEPP SENDAI(仙台)
- 8月6日 ZEPP TOKYO(東京)
- 8月8日 ZEPP SAPPORO(札幌)
- 12月31日 第53回NHK紅白歌合戦(NHKホール)
- 「夢ノカケラ・・・」を演奏
[編集] 2003年
- ZONE TOUR ASTRO GIRL 2003 ~夏だぁ!ZONEだぁ!全員集合~
- 10月2日 Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2003(さいたまスーパーアリーナ)
- 12月31日 第54回NHK紅白歌合戦(NHKホール)
- 「secret base~君がくれたもの~」演奏し、同日TAKAYO脱退
[編集] 2004年
- ZONE SUMMER LIVE 2004 ガツン!といっきまSHOW!!
[編集] 2005年
- ZONE SPRING TOUR 2005~夏まで待てない!ZONE桜ツアー~ 改め ZONE卒業コンサート
- ZONE FINAL in 日本武道館(ラストコンサート)
[編集] 関連項目
- ソニー・ミュージックエンタテインメント - ZONEが所属していたレーベル。
- フェンダー - エンドース契約を結び、楽器提供を行っていた楽器メーカー。
- ランタイム - ZONEが所属していた芸能事務所。
- 町田紀彦 - ZONEの楽曲の多くを提供している。ランタイム社員(現在は退社)。
- 葉里真央 - ラストシングル「笑顔日和」のジャケットモデルを務めたグラビアアイドル。
- 大平武洋 - 棋士。ZONE、特にMAIKOの大ファンとしてのエピソード(解散コンサートに行くために考慮時間0分で勝利)がトリビアの泉に放送された。その後、MAIKOに本当に会い、感涙していた。
[編集] 外部リンク
- ソニーミュージック believe in ZONE
- 「ZONEと一緒の卒業式」イベントレポート - belive in ZONEサイト内
- ランタイム・オフィシャルサイト
- ザジズゼZONE(オフィシャルファンクラブ)
- ランタイム公式ファンクラブ「HIGH-JUMP」オフィシャルサイト
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