TOYOTA BIG AIR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
TOYOTA BIG AIR(トヨタ・ビッグ・エアー)は、日本で行われているスノーボードの国際競技会である。
スノーボードのストレートジャンプの技術を競うもので、毎年2月末(オリンピックイヤーは1月末)に真駒内屋外競技場(真駒内オープンスタジアム)で開かれている。1997年に第1回大会が開かれた。
目次 |
[編集] 大会の方式
- 競技の採点は5人のフリースタイルジャッジ(審査委員)によって行い、1本の跳躍(エアー)ごとに審査員1名100点満点で採点する。その内の最高点と最低点を除いた3人の審査員の得点合計(5審3採制)がその選手の持ち点となる。
- 採点はそれぞれの跳躍に於ける「飛距離」「空中姿勢」「着地姿勢」を中心としたオーバオールインプレッション方式で審査が行われる。
[編集] 大会の流れ
[編集] 予選
- 大会前日に日本人選手を対象とした予選会を行う。参加選手は2本跳躍(厳守。1本でも棄権した場合は失格)し、獲得ポイントの高い方を持ち点として上位4人が翌日の本戦会に出場する。
- なお上位4人がケガなどで出場できない場合は5位以下の選手が繰り上がり出場する。また、本戦に出場する招待選手がやはりケガなどで出場できない場合も繰り上がり出場となるケースがある。
- なお、順位同点により、出場選手が確定できない場合は、得点合計の順番に沿って高い選手が上位に扱われ、それでも同点の場合1本のプレーオフ試技を行って最終的な順位を決める。
- 1本目の試技順は予選の前日に行う抽選により決定。2本目は1本目の成績の下位の選手から順番に行う。但し1本目同点の場合は1本目の試技順に沿って行う。
[編集] 本戦
- 全ラウンドとも2本ずつ試技を行う。(1本でも棄権した場合は失格となり、それぞれのヒート、またはラウンドの最下位扱いとなる)
- 2本の跳躍の獲得ポイントの高い方を持ち点とする。
[編集] 予選(クォリフィケーション)ラウンド
- 試技順は主催者が定める方法による。
- 前年度の大会のスーパーファイナル(優勝決定戦)出場者は試技順の指定が可能となる。それ以外についてはライダーズ・ミーティング(組み合わせ抽選会)によって決定する。
- 招待選手12人と日本人予選勝ち上がり4人の16人が出場し、ポイント獲得順上位8位までが決勝トーナメントにコマを進める。9位以下は予選のポイント順で順位を決める。但し、ケガなどにより棄権した場合は順位を定めず失格となる。
- なお、同点の場合は採用された得点合計の順番に沿って高い得点を挙げた選手が上位と扱われ、それでも決着が付かない場合はプレーオフ試技1本を行う。
[編集] 決勝トーナメント
- 準々決勝は予選の1位と8位(A)、4位と5位(B)、3位と6位(C)、2位と7位(D)の順番でそれぞれ対戦(ヒートという)し、1本目はそれぞれの対戦の順位の下位の選手(1位と8位の場合は8位の選手)が先攻する。2本目は1本目の持ち点の高い選手(同点の場合は1本目と同じ順番 以下同じ)が先攻する。
- 準決勝は(A)の勝者と(B)の勝者(E)、(C)の勝者と(D)の勝者(F)がそれぞれ対戦し、1本目はそれぞれ(A)と(C)の勝者、2本目は1本目の高いポイントを挙げた選手が先攻。
- 決勝戦(スーパーファイナル)は準決勝の勝者によって行い、1本目は(E)の勝者が、2本目は1本目の高いポイントを挙げた選手が先攻。
- 2本の跳躍で最高得点を挙げた選手が次のステップに進む。但し、1本でも試技を棄権し、失格となった場合は対戦相手は不戦勝扱いで次のステップに進む。また2選手とも失格となった場合は次のステップに対戦する選手は不戦勝扱いとなる。なお、準々決勝の敗者は全員5位扱い、準決勝敗者は全員3位扱いとなるが、失格が発生した場合は敗者の順位の下にランクされる。
- 優勝者にはトヨタ自動車協賛による自動車が贈られる。
[編集] 賞金
以下は2006年・第10回大会のもの。但し予選の段階で棄権(失格)となった場合は賞金支給されない。
- 賞金総額10万ドル
- 優勝2万5000ドル
- 準優勝1万3000ドル
- 3位、4位9000ドル
- 5位-8位5000ドル
- 9位-16位3000ドル