THE BACK HORN
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THE BACK HORN(ザ・バックホーン)は日本のロックバンド。
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[編集] 概要
1998年4月に菅波栄純が専門学校在籍中に他のメンバーへ声を掛けたことによりバンド結成に至る。退廃的な歌詞、破壊的なサウンド、戦争、平和、孤独、死、愛、生、つながりなど真勢なテーマが多く、他のバンドとは一線を画すものがあり歌詞、メロディは聞く人の心を揺さぶり離さない。影響を受けていると思われる、ラウド、ハードコア、童謡、パンク、和、オルタナ、ブルース、レゲエ、スカ、ダブ、など音楽を幅広く飲み込み、「歌」を生かした多彩な楽曲を余りあるセンスの良さで産み出している。狂気がかったライブパフォーマンスが持ち味だが繊細で美しい楽曲にも定評があり、隠れた名曲やバラードも多い。海外にもライブ活動を展開。
日本語を大切にしているように見受けられる、事実、これまでの楽曲には英語がほぼ使われておらず、タイトルもカナ表記、かな漢字のみである。映画的要素の強い歌詞からか映画の主題歌オファーも多い。オダギリジョー主演の「アカルイミライ」監督、黒沢清はTHE BACK HORNの曲がなければこれほどの映画にはならなかったという絶賛をしていた。
宇多田ヒカルはTHE BACK HORNのファンでよくライブに来ることがあり、我慢出来ずに観客がいるスタンディング席に紛れ込もうとしてマネージャーに止められている。
バンド名の由来はリーダーである松田が建設作業機器のバックホーを読み間違えたことからで角や管楽器のホーンではない。「バックホーン」と「爆音」をかけているとも言われる。岡峰を除くメンバー全員東京ビジュアルアーツ専門学校出身。
[編集] メンバー
- 山田将司(やまだ まさし、ボーカル)1979年10月8日生まれ 茨城県出身
- 平林脱退後、岡峰加入前はベースも担当していた。
- THE BACK HORNにおいてのパートはボーカルのみだがギターやベース、トランペットやピアノ、アコーディオン、ハーモニカと演奏出来る楽器は多い。
- ライブ中は裸足でいる事が多い。
- 宇多田ヒカルのアルバムにコーラスで参加したことがある。
- 菅波栄純(すがなみ えいじゅん、ギター)1979年10月16日生まれ 福島県出身
- ほとんどの楽曲の作詞を担当。
- 本人もインタビュー等で認めているが自他ともにバンドの核を作りあげている。
- 使用ギターはGretsch/JET FIRE BIRD G6131。メジャーデビュー以前から現在までこのギターを愛用している。
- 使用ギターアンプは2ndアルバム頃よりBRUNO/PONY-50+Marshall/1960A。 3rdアルバム~4thアルバムの期間中にDiezel/VH4+Diezel V412 FC/FDへ移行、現在のメイン。
- 憑かれたようなギタープレイが特徴。
- 勇ましい外見の内側には繊細な内面を合わせ持っておりアルバム「イキルサイノウ」リリース時には精神が鬱の状態まで落ち込んでしまったこともあった。
- 現在は徐々にファンに認められる事により精神は回復、感謝の念から山田と弾き叫びの旅で全国を行脚した。(太陽の中の生活 初回版DVDに弾き叫びの一部を収録)
- 本人曰くギターは"顔"で弾く。
- 岡峰光舟(おかみね こうしゅう、ベース)1979年10月14日生まれ 広島県出身 2002年加入
- 歴史好きでその影響は曲にも色濃く表される。
- 背中に大きな武士の入れ墨が彫ってある。
- 使用ベースは2002年加入時 MOON/JB-150M LPB、Fender/Precision Bass American Deluxe。3rdアルバム~4thアルバム頃にFender Cutom Shop/Precision Bass See through yellow,Fender Cutom Shop/Precision Bass Green 後者の2本が現在のメイン。
- 使用アンプは2002年加入時にAmpeg/SVT-Ⅱ+Ampeg/SVT 810E。現在の構成はHartke/HA-3500(Amp Head),SWR/SM-500(Amp Head)+Ampeg/810-E(Cabinet)
- 他のメンバーと比べると作詞曲がなかったが「夜空」で初めて作詞もした。
- 松田晋二(まつだ しんじ、ドラム)1978年5月24日生まれ 福島県出身
- 通称「マツ」。リーダー。
- 使用ドラム、及びパーカッションは2ndアルバム頃よりCANOPUSを基本にシンバル類はZildjian,Paiste、ペダルはPearlの構成、5thアルバム頃にスネア以外はDWに基本セットしシンバル類はPaisteに変更、ペダルはDW 5000に現在のメインセット。
- 無類のガンダムマニアで番組のプレゼントで私物のガンキャノンのキットを提供した事もある。
全員が地方出身者であるためか、トークではかなり訛りの強い話し方をする。
[編集] 脱退
- 平林直己(ベース) 2001年脱退
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
[編集] インディーズ
- 風船 (2000.9.25)
[編集] メジャー
- サニー (2001.4.25) - スペースシャワーTV2001年4月度POWER PUSH!
- 空、星、海の夜 (2001.8.22)
- 世界樹の下で (2002.5.29)
- 涙がこぼれたら (2002.8.28)
- 未来 (2003.1.22) - 映画『アカルイミライ』主題歌
- 光の結晶 (2003.6.18)
- 生命線 (2003.8.20)
- 夢の花 (2004.7.21) - c/w曲である『レクイエム』は映画『CASSHERN』挿入歌
- コバルトブルー (2004.11.3)
- キズナソング (2005.1.26)
- ブラックホールバースデイ (2005.12.16) 初回盤DVD付き
- 初めての呼吸で (2006.2.8)
- カオスダイバー (2006.3.22)
- 声 (2006.12.20)
[編集] アルバム
[編集] インディーズ
- 何処へ行く (1999.9.22)
- 甦る陽 (2000.4.25)
[編集] メジャー
- 人間プログラム (2001.10.17)
- 心臓オーケストラ (2002.11.13)
- イキルサイノウ (2003.10.22) 初回盤DVD付き
- ヘッドフォンチルドレン (2005.3.16) - 収録曲『奇跡』は映画『ZOO』主題歌。初回盤には奇跡のPVを収録したDVDが付いている
- 産声チェインソー (2005.8.24) - ライブアルバム
- 太陽の中の生活 (2006.4.19) 初回盤DVD付き
[編集] コンピレーションアルバム
- スペースシャワー列伝 -宴- (2002.4.24)
- THE BACK HORNはトラック11の『砂の旅人』で参加している。
[編集] DVD
- 爆音夢花火(2004.11.3)
- エモーションピクチャーVOL.1(2006.2.8)
- LIVE IN THE SUN(2006.9.27)
- マニアックヘヴンVOL.0(2006.12.20)
[編集] 交友関係
特にcock roachとは共にライブを開催したり彼らのラストライブにシークレットゲストで登場して彼らの曲のカバーを披露するなど交流が深かった。
[編集] 外部リンク
- THE BACK HORN (SPEEDSTAR RECORDS)
- THE BACK HORN (ビクターエンタテインメント)