T-850
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T-850は映画『ターミネーター3』に登場する架空のアンドロイドでT-800のバージョンアップタイプである。T-800と比べボディの剛性など、性能そのものが向上している。T-800と同じくアーノルド・シュワルツェネッガーが演じた。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
外見は殆ど変わらず、T-800とはなかなか区別がつかない。動力源は腹部に内蔵された二つの水素電池(パワーセル)。T-800はパワーセルを一つしか持たず(映画ターミネーター2作中で)T-1000との格闘でこれを破壊・電力を放出させられ、予備動力での不自由な戦闘を強いられた経験による改良と思われる。
作中ではT-Xのプラズマ砲によりパワーセルをひとつ損傷したため、それを走行中の自動車から投げ捨てるというシーンがあるが、小さなビル程度なら跡形も無く消し飛びそうな爆発を起こした(T-Xをも吹き飛ばすくらいの爆発力を持つ可能性もある)事から、超小型の原子炉または核融合炉か、相当量のエネルギーを蓄えていると思われ、T-800よりも稼働時間も飛躍的に向上している事だろう。なおパワーセルの片方を失ってなお機能に問題が出なかったところを見ると、並列で電力を供給していたようだ。
T-800でも状況を随時判断して戦術的判断を下したりジョークを解する等、高い学習・思考能力を持っていたが、T-850では更に「戦闘アンドロイドには不釣合いな程の」思考能力を持っていて、国家規模の非常事態に際して高度な戦略的判断をも独自に下せるほどの能力を獲得しており、一説にはメインプロセッサのバージョンアップも行われているとされる。また人の感情も細かく読み取れるようになっている。
また処理能力の向上に伴い運動性能の向上も見られ、T-800よりも格段に自然な動作をする等の違いが現れている。