T-46 (練習機)
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T-46は、アメリカのフェアチャイルド・リパブリック社が1980年代に開発していた練習機。制式採用は行われず、3機が製造されたのみであった。
[編集] 概要
1980年代にアメリカ空軍は、セスナT-37練習機の後継機(次世代練習機計画 NGT)を求めていた。1982年にフェアチャイルド・リパブリック社の案が選定され、1985年10月15日に初飛行した。T-46は垂直尾翼と水平尾翼がH字状に配置され、主翼は高翼配置の直線翼、座席は並列複座である。射出座席も備えていた。低運用コストであり、軽攻撃機としての販売も考えられていた。
T-46は、1993年までに650機が生産される計画であったが、予算削減により1986年に計画はキャンセルされ、3機のみが製造された。
フェアチャイルド・リパブリック社はこの時、T-46以外の生産計画を持っていなかったために、計画キャンセルにより会社を閉鎖することとなった。
現存する機体はエドワーズ空軍基地において見ることができる。
[編集] 要目
- 全長:8.99m
- 全幅:11.78m
- 全高:3.86m
- 翼面積:14.95㎡
- エンジン:ガレットF109-GA-100 ターボファンエンジン(推力:5.9KN)2基
- 乗員:2名
- 最大速度:736km/h
- 航続距離:2,130 km
- 空虚重量:2,351 kg
- 最大離陸重量:3,092 kg