SEAC
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SEAC(Standards Electronic/Eastern Automatic Computer)は、1950年に米国標準局(NBS)が開発した第一世代のコンピュータである。当初は National Bureau of Standards Interim Computer(標準局暫定コンピュータ)と呼ばれていた。というのも、もっと強力なコンピュータが完成するまでのつなぎとして NBS 内で使用するために短期間で開発した小型のコンピュータだったからである。SEAC は 1950年4月に公開され、5月以降完全稼働している。アメリカで完全稼働した最初のプログラム内蔵式電子計算機である。
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[編集] 詳細
SEAC は EDVAC に基づいた設計で、(当時としては少ない)747本の真空管と15,800個のゲルマニウムダイオードを使用している(後に16,000個に増設)。また、トランジスタは使われておらず、論理回路は全てダイオードで構成されていて、真空管は信号の増幅にのみ使われていた。半導体による論理回路もこれが世界初である。64本の水銀遅延線を使用して512ワード分の主記憶装置を構成していた。各ワードは45ビット幅である。クロック周波数は低かった。
命令セットはわずか 11種類の命令から構成されている。固定小数点数の加算、減算、乗算、除算、比較、入力、出力である(後に16種類に拡張)。加算は864マイクロ秒、乗算は2980マイクロ秒(つまり約 3ミリ秒)かかった。
[編集] 利用例
場合により SEAC は遠隔にあるテレタイプ端末から使われた。コンピュータの遠隔利用としては世界初のひとつと思われる。様々な改造を施されながら 1964年まで利用された。以下のような分野の計算が SEAC 上で行われた。
[編集] 関連項目
- SWAC (Standards Western Automatic Computer)
- ETL Mark III
[編集] 外部リンク
- SEAC and the Start of Image Processing at the National Bureau of Standards – 米国標準技術局(NIST)のバーチャル博物館