RKKY相互作用
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RKKY(Ruderman-Kittel-Kasuya-Yosida)相互作用:
はじめRudermanとKittelは金属中の伝導電子と核スピンの相互作用を研究した。後にKasuya、Yosidaはこれを伝導電子と局在スピンに置き換えた(s-dまたはs-f交換相互作用)。
s-d相互作用は次のハミルトニアンで記述される。
ここに、はそれぞれ、伝導電子のスピン、(d電子またはf電子の)局在スピンをあらわす。 (ck,σ)は波数k'(k)、スピンσ'(σ)の伝導電子の生成(消滅)演算子を表す。s-d相互作用により局在スピン間には、伝導電子のスピン分極が、距離の3乗で減衰し、振動しながらはたらく(RKKY相互作用)。
距離Rだけ離れた局在スピンとの間に働く、RKKY相互作用は次のように書かれる。