Microsoft Visual Basic .NET
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Microsoft Visual Basic .NET(マイクロソフト ヴィジュアル ベーシック ドットネット)はマイクロソフトが開発したプログラミング言語。VB.NETと略されて呼ばれることが多い。
プログラミング初心者にも比較的使いやすいといわれているが、本格的なソフトウェアの作成にも使用でき、現に多くの開発現場で採用されている。マイクロソフトが推し進めている.NETの一環で、.NET Framework上で動作したり、オブジェクト指向が本格的に取り入れられるなど、前バージョンのVisual Basic 6.0からの変更点はかなりの数にのぼる(後述)。そのため、.NETには移行せず既存のVisual Basicを使ってソフトウェアを開発する利用者もいる。これを懸念したマイクロソフトは、Visual Basic 2005より従来のVisual Basicの一部機能を採り入れた。
コンパイラはマイクロソフトからフリーで提供されているので、Windows付属のメモ帳等を使ってプログラムすることもできるが、専用に開発された統合開発環境を使って開発するのが一般的である。
Visual Basicと同様、製品は有償でのみ提供されていたが、バージョン2005では初心者向けとして位置付けられている Express Editonを無償で配布されている。
[編集] 文法の差違
これらはVisual BasicとVisual Basic .NETの文法の類似点を示したサンプルコードである。どちらもメッセージボックスに"Hello, world"のメッセージとOKボタンを表示させるものである。
従来のVisual Basicコード例:
Private Sub Command1_Click() MsgBox "Hello, World" End Sub
Visual Basic .NET コード例:
Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click MessageBox.Show("Hello, World") End Sub
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