Madlib
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Madlib(マッドリブ、本名Otis Jackson, Jr.、1973年10月24日 - )はアメリカのミュージシャン、音楽プロデューサー。カリフォルニア州オークランド生まれ。アメリカのアンダーグラウンドヒップホップ界に君臨するプロデューサー(トラックメーカー)である。
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[編集] 生い立ち
Madlibはオークランドで生まれてすぐ、同じカリフォルニア州の田舎町オックスナードへ移住し、音楽家の両親(父Otis Jacksonと母Senesca Jackson)の手によって育てられ、幼少時から音楽と密接に関る。
[編集] ジャズミュージシャンへの憧憬
実の叔父であるジャズ・トランペッターのジョン・ファディスに影響を受け、ジャズへのめり込んだマッドリブはサンプリングミュージシャンとして訓練されたジャズミュージシャンに引け目を感じているとインタビューで語っている。歪な形でそれが具象化されたのがYESTERDAY NEW QUINTETである。奇抜なサンプリングのアイディアはジャズミュージシャンの技術力になんとか追いつこうとしたものであろう。
[編集] 音楽活動
彼がMadlibとして初めて仕事をしたのは1993年20歳のとき、ロサンゼルスにてThe Alkaholiksの "Mary Jane" というLPをプロデュースしたときのこと。しかしプロデューサーとして有名になり始めたのは1999年、ロサンゼルスを中心に活動するヒップホップのインディーレーベル "Stones Throw" と契約し、LootpackのDa Antidoteをプロデュースしてからのことである。そして翌年の2000年、同じくStones Throwから Quasimoto という名義でリリースした The Unseen で、ヘリウムを吸ったような声でラップを披露しアンダーグラウンドのシーンに話題を振りまいた。それから現在に至るまで、MF Doomと組んだMadvillainや、Yesterdays New Quintetなどなど、数々の名義を使用して精力的に音楽活動を続けている。また、その作品のどれもが高い賞賛を浴びているということは注目に値する。
[編集] ディスコグラフィー (主なアルバム)
- Lootpack - Da Antidote, CD/LP (1999)
- Quasimoto - The Unseen, CD/LP (2000)
- Madlib - Madlib Remixes, EP (2000)
- Yesterdays New Quintet - Angles Without Edges, CD/LP (2001)
- Madlib - Shades of Blue, CD/LP (2003)
- Madvillain - Madvillainy, CD/LP (2004)
- Quasimoto - The Further Adventures of Lord Quas, CD/LP (2005)
[編集] その他の主なプロデュース作品
- The Alkaholiks - Mary Jane (1993)
- Medaphoar - Special (2004)
[編集] トリビア
- 意外にも日本通であり、世界中の町の中でどこが最も印象的に残っているかと聞かれ 「なんと言っても京都の嵐山は神秘的だから好きだ」 と答えている。
- マクドナルドのドライブスルーのマイクにしゃべるのも照れるくらい恥ずかしがり屋で、カジモトでラップする時にピッチをあげるのも自分の声が嫌いだからである。