MacPaint
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
MacPaint(まっくぺいんと)とはアップルコンピュータ社のMacintoshコンピュータ用のペイントソフト。
QuickDrawやHyperCardの作者ビル・アトキンソンが最初のバージョンを制作し、初期のMacintoshにMacWriteと共に標準添付された。
Macよりも先にAltoやLisa等GUIを有するコンピュータが既に存在していたが、Macリリース直後でも一般のプログラマやユーザにはGUIを用いたソフトウエアとはどういうものかよく知られていなかった。そこで、ソフトウエアの見本という意味も込めてビル・アトキンソンはMacPaintを制作し、その後のペイント系ソフトの原型となった。
後にClaris社に開発と販売が移管されたが、2005年現在販売はされていない。
ドナルド・クヌースはこのソフトウェアを「プログラムの歴史上、最も素晴らしい作品」と評し、そのソースコードの閲覧を要求。紆余曲折を経て、Computer History Museumに寄贈された。
余談だが、Appleのインターフェースガイドラインを最初に無視したソフトウェアでもある。背景を独自に塗りつぶしたり、移動できない偽のウィンドウを使ったりと、ガイドラインよりソフトウェアの美しさを選んだ設計はさすがにアトキンソンといった所である。
カテゴリ: コンピュータ関連のスタブ項目 | 画像処理ソフト | Mac OS