ETAOIN SHRDLU
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ETAOIN SHRDLUとは、英語においてもっとも頻繁に用いられる12文字を、そのおおよその頻度の高い順に並べた語句である。これは、辞書の単語における文字の頻度とは区別される。冗談めかして、EH tee oyn SHIRD looというように発音される。ライノタイプの入力者が持っていたある習慣のために、この語句は、印刷物に出現する無意味な語句の中では最もよく知られている。これ以降の文字も含めた完全な配置は、ETAOIN SHRDLU CMFWYP VBGKQJ XZとなる。
ETAOIN SHRDLUは、ライノタイプのキーボードの最も左側にある縦二列であり、これは文字の頻度の順に配置されている。ライノタイプの入力者は時折、タイプミスをした行を埋めるため、キーの列に沿って指を走らせることがあった。このような行は校正の際に取り除かれることになっていたが、誤って印刷されてしまうことも時々あった。
このようなことは多く起こり、オックスフォード英語辞典やランダムハウス・ウェブスター英英大事典にETAOIN SHRDLUが掲載されるほどであった。
ニューヨーク・タイムズの、鋳造活字によって印刷された最後の記事(1978年7月2日)に関する文献には、Farewell, Etaoin Shrdlu(さよならEtaoin Shrdlu)という題がつけられていた。
[編集] フィクションなどに登場した例
ジェームズ・サーバーが1931年に記したOwl in the Atticにおいて、ライノタイプ入力者の無能さを示すために、ETAOIN SHRDLUがユーモラスに用いられている。1942年には、フレドリック・ブラウンが執筆した、感覚を持つライノタイプ機に関するショートストーリーの題にもなった。アンソニー・アームストロングが1945年に記した突飛なショートストーリー、Etaoin And Shrdluは、「そしてEtaoin卿とShrdluは結婚し、末永く幸せに暮らしました。ですから今日でも、Etaoinの名前を見かけるときはいつでも、その後に大抵Shrdluがついています」と締めくくられている。エルマー・ライスによる戯曲、The Adding Machine(1923年)には、Etaoin Shrdluが登場人物として出てくる。ウォルト・ケリーの漫画、Pogoに登場する短気な読書狂の名前にもなった。
この語句は、バンドのCul-De-Sacが2000年に起こした4番目のアルバム、Crashes To Its Light, Minutes To Its Fallに収録された1曲のタイトルにもなっている。このバンドは、2002年にリリースされたライブ録音、Immortality Lessonsにおいても、Etaoin Without Shrdluという曲を発表している。
1972年には、テリー・ウィノグラードによる、Lispで記述された初期の人工知能システムの名称としても使用された(SHRDLUを参照)ダグラス・ホフスタッターの著書、Godel, Escher, Bachには、架空のプログラマーである"Eta Oin"とSHRDLUの会話のシーンがある。