EGWORD
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EGWORD(イージーワード)は、エルゴソフト(コーエー傘下)が開発、販売する日本語ワープロソフトである。現在はMac版だけしかないが、一時はWindowsで動作するものもあった。 日本語入力プログラム(IM)としてEGBRIDGEを同梱している。
1984年1月にアップルコンピュータのパソコンLisa用の日本語ワープロソフトとして開発がはじまる。同年5月、EGWORD(当初はEGWordと表記)のプロトタイプであるLingoをビジネスシヨウに参考出品する。さらに同年9月にはEGWord Ver.1.0がデータショーで発表された。 翌1985年の3月、EGWord Ver.2.1が日本のアップルコンピュータにサンプル出荷され、現在に至る。 Windows版は1995年7月にVer.6.5が発売されるが、それを最後に、Windows版は開発が終了する。
姉妹ソフトとして、当時としては安価なDTPソフトのEGBookが1987年9月に発売されたが、1990年発売のVer.1.5を最後にEGWORDに機能統合された。
1996年7月には、いくらか機能を削った廉価版EGWORD、EGWORD PURE Var.1.0が発売される。現在のバージョン(Ver.9)では、原稿用紙モード、画像の挿入機能などを備える。
早くからMacへの対応を行っていた老舗中の老舗で、同梱のEGBRIDGEの変換効率や軽快な動作などが相まって、多くのMacユーザーから支持されている。 Ver.14では、Mac OS Xのワープロソフトとしては数少ないAdobeグリフの完全対応を果たし、シナリオ作成や、Keynote書き出し、DTPワークフローの補助機能など、他のワープロソフトにはない機能を備える。
最新版の「egword Universal」では、EGWORDとEGWORD PUREを統合した上でユニバーサル・バイナリとなり、Cocoaフレームワークを使用し内部を大幅に書き直したことで動作速度も劇的に向上した。しかし反面、エディタモードやシナリオモード、Keynote書き出しなど従来あった機能のうちいくつかは削除され、ユーザーの間では賛否両論のバージョンアップとなっている。全体的にはワープロとしての性格を強め、JIS組版ルールに準拠するなどDTPを強く意識した作りになっている。
なおこのバージョンからは製品名、アプリケーション名が「EGWORD」から「egword Universal」に改められたことにより、バージョンナンバーもリセットされ1.0となっている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- egword Universal 製品情報(エルゴソフトホームページ内)