E-3 (航空機)
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The United States Air Force's E-3 Sentry |
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概要 | ||
種別 | 早期警戒管制機(AWACS機) | |
乗員 | パイロット 4名, 管制官13から19名 | |
初飛行 | 1975年10月 | |
就役 | 1977年3月 | |
機体 | ||
外形 | ||
全長 | 152 ft 11 in | 44.61 m |
全幅 | 145 ft 9 in | 44.42 m |
全高 | 41 ft 4 in | 12.6 m |
翼面積 | 3,050 ft² | 283.4 m² |
重量 | ||
空虚重量 | 162,000 lb | 73,480 kg |
満載重量 | 325,000 lb | 147,400 kg |
最大離陸重量 | 347,000 lb | 156,000 kg |
能力 | ||
機関 | ||
エンジン | US/NATO: 4 Pratt and Whitney TF33-PW-100A ターボファンエンジン UK/FRANCE/SAUDI: 4 CFM-56-2A-2/3 tターボファンエンジン |
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推力 (P&W) | 4 x 21,000 lbf | 4 x 93 kN |
推力 (CFM) | 4 x 24,000 lbf | 4 x 107 kN |
性能 | ||
最大速度 | 530 mph | 855 km/h |
戦闘行動半径 | 1,000 miles | 1,610 km |
航続距離 | miles | km |
実用上昇限度 | 29,000 ft | 9,000 m |
機器 | ||
Avionics |
E-3はボーイング社が製造した早期警戒管制機(AWACS機)。愛称はセントリー(Sentry)。初飛行は1975年。
[編集] 概要
アメリカ軍は、空中早期警戒に高い関心を持っており、早い時期から早期警戒機を運用していた。ベトナム戦争の時期には、機体容量の関係から早期警戒(空載レーダー)にはEC-121、指揮統制にはC-130など別々の機体を利用していた。この別れていた早期警戒と指揮統制機能を合わせ持つ機体としてE-3が開発された。
開発に当たっては、ボーイング707-320を母体として利用している。後部胴体の上に、支柱に支持された円盤状のレーダードーム(直径9.1m、厚さ1.8m)を搭載していることが外見上の違いである。レーダードームを追加しながら、特に垂直尾翼について追加の安定性向上策は取られていない。そのほかには、空中給油装置の付加や発電機の能力向上が行われている。
初飛行は1975年。アメリカ空軍へは1977年から就役している。アメリカ空軍のほかは、NATOの共同運用のほか、エンジンをGEとスネクマ共同開発による新世代のCFM-56を装備しイギリス空軍、フランス空軍、サウジアラビア空軍で使用されている。
母体として利用しているボーイング707の生産数にはこのE-3として製造されたものも含まれており、1981年以降は海軍向けのE-6と共に軍用型しか生産されなくなっていたが、同機は1991年をもって生産が終了となり、この後の導入を検討していた日本の航空自衛隊向けには別の母体が必要になった。 ボーイング757とボーイング767を比較検討した結果、ボーイング767が選ばれてE-767として製造されている。
[編集] 派生型
- E-3A:初期型
- E-3B
- E-3C
- E-3D:イギリス空軍向け。イギリスでの呼称はAEW.1。
- E-3F:フランス空軍向け。