D-STAR
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D-STAR(Digital Smart Technologies for Amateur Radio)は、日本アマチュア無線連盟が開発した、総合的にデジタル化されたアマチュア無線通信網である。デジタルレピータ局間を、10GHz帯レピータアシスト局による10Mbpsの回線で結び、TCP/IPによるネットワークを構築する。
レピータ局にアクセスするローカル局用無線機には、10BASE-Tイーサネット端子が装備され、1200MHz帯において占有周波数帯幅150kHzの128kbpsのデジタルデータ通信が機能がある。また、ゲートウェイを設置してインターネット接続も可能である。
音声をAMBE(Advanced Multi-Band Excitation)で2.4kbpsに符号化し、GMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)で変調して占有周波数帯幅6kHzで送信し、デジタル幹線網に載せ遠距離通信する、デジタル音声通信機能もある。この場合、同時に4.8kbpsデジタルデータ通信が可能である。
もちろん、ローカル局同士直接のデジタル音声・デジタルデータ通信も可能である。
なお、従来のターミナルノードコントローラを利用したアマチュアパケット無線通信とは無線インターフェースが異なるため、無線での相互通信はできない。
2006年9月以降に周波数などが再編成され 430MHzでのDVのレピーター局も増設されたため、いよいよ普及期に入ったと思われる。
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