CYBORGじいちゃんG
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『CYBORGじいちゃんG』(サイボーグじいちゃんジー)は、小畑健(連載当時は土方茂名義)の漫画。1989年に週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載された。全31話。略称はGちゃん。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 作品概要
農作業用サイボーグに生まれ変わった主人公・壊造時次郎 = サイボーグじいちゃんGが、迫りくるライバル科学者社礼頭毒郎およびその手下と戦うギャグ漫画。強烈で破天荒なナンセンスと「田舎のじーちゃん」と「サイボーグ」を組み合わせるなどのギャップを武器としたギャグ展開をパターンとする。
それまでギャグ一辺倒で続いていた作品であったが、最終回近辺はGちゃんと社礼頭の戦時中の国家によるサイボーグ開発計画に端を発する因縁やそれに伴うばーちゃんを交えた過去の三角関係など、まるで別作品ではないかと思えてしまうようなシリアスとバトルが所々にギャグを交えながらも展開されていった。
作者はジャンプリミックスでの刊行時のコメントでは「いまみるとサイボーグじいちゃんはまんまデザイン亀仙人でしたね)笑)」と語っていた。
[編集] 主な登場人物
[編集] 壊造一家
- 壊造時次郎(かいぞう ときじろう = サイボーグじいちゃんG)
- 本作品の主人公。農夫にして天才科学者だったが、物語開始から既に農作業用サイボーグになっていた。趣味は盆栽いじりと改造手術。ボディにはさまざまなカラス撃退用の装備(ガトリング砲、レーザー砲等)が内蔵されている。若い頃は、陸軍技術研究所に所属しており、社礼頭毒郎の部下であった。
- 壊造喜由(かいぞう きゆ = サイボーグばあちゃんQ)
- 時次郎の妻。10年前に1度亡くなっており、十回忌を期にGちゃんが20代前後の姿で復活させようとしていたが、ガンテツがくだらない事をしてしまった為、サイバーメタルとして蘇った。後にガンテツの改造手術により、不完全ではあるが、ヤング・バージョンに変身する事ができるようになった。旧姓は伊集院。
- 平成ガンテツ号(へいせいガンテツごう)
- Gちゃんが作った、スーパー農作業用サイバードッグ。どんなメカ(ジェットスキー、サブマリン、ガンテツカーやはたまたテーブル胡椒等)にも変形できるが、視力の老化が弱点である。「シッシッシッ」と鳴き、回想する時は「もわんもわん」という擬音が鳴る。
- 壊造英一(かいぞう えいいち)
- 壊造家のサラリーマン。美女に弱い性格。最終回で「サイボーグ父ちゃんH」に改造させられる。
- 壊造優(かいぞう ゆう)
- 壊造家の主婦。美人の人妻だが涙もろい性格。最終回で「サイボーグ母ちゃんU」に改造させられる。読切では名前は「壊造喜由」となっており、ラストで「サイボーグ母ちゃんQ」に改造させられた。
- 壊造哀(かいぞう あい)
- 壊造家の長女。心優しい娘だったがGちゃんのせいでグレる。最終回で「サイボーグ姉ちゃんI」に改造させられる。
- 壊造敬(かいぞう けい)
- 壊造家の長男。普通の元気な小学生だったがGちゃんのせいでグレる。最終回で「サイボーグクソガキャK」に改造させられる。
- 世界堂絶人(せかいどう ぜっと = サイボーグハンターZ)
- 小学校卒業後、4年間修行してきたサイボーグハンター。とはいっても、サイボーグをハントした事は一度もない。弱点は、女に触れると鼻血が出てしまうこと。Gちゃんの弟子になり、壊造家に居候する。最終回で念願かなってサイボーグになるが、大きいからという理由でサイボーグごっこでは常に悪者の役をやらされることとなる。
[編集] 社礼頭一家
- 社礼頭毒郎(しゃれこうべ どくろう)
- 軍事兵器用サイボーグを開発しようとしている科学者。かなりボケが進行しており毎回Gちゃんに返り討ちにあうマヌケな敵役であったが、若い頃は陸軍技術研究所の技師で、時次郎の上官であった。そして、終盤のシリアス展開では、Gちゃんのミスで若返り悪の天才として覚醒する。喜由を許嫁として決めてはいたが、時次郎に奪われた後、顎に時次郎のロケットパンチをヒットされたことを契機としてさまざまな不幸(ヤケ食いでブクブク太り、勉学に励むと近眼になり、みるみる髪は抜け落ちる、殴られたあとのコブが変形して頭がとんがる)に見舞われた。読切版では女子大の教授という設定であったこともある。
- 最終的にGちゃんに倒され、元のバカなジジイに戻った挙句サイバーボディを失い、ゼンマイ動力とゴム動力で動く劣悪な性能の『はたらくサイボーグ社礼頭』に成り果て東京の復興に従事することとなる。口癖は『だべ』(老若共通)。
- 社礼頭否作(しゃれこうべ いなさく)
- 毒郎の孫。祖父と違ってシリアス展開でもマヌケなままであり、祖父の急変についていけずおろおろするばかりであった。
[編集] サイボーグじいちゃんGの秘密
[編集] 性能
- ボディ
- 機械の体だが、脳と血は生身の人間の頃から残っている。体の中にある血を熱く滾らせると、ストロンガーGに形体変身し、形状記憶合金のボディになる。また、ストロンガーGには応用編が存在する。ちなみに、冷水を浴びるとパワーダウンしてしまう。
- 動力源
- メタン・エネルギーを動力源とする。
[編集] 特殊能力
ヤング・バージョンにより若い頃の姿に変身できるが、多量のエネルギーを消耗する為、30秒間しかもたない。また、最終回のみで描かれた、力みすぎて若返りすぎたクソガキャ・バージョンも存在する。
[編集] 必殺技
- Gメガトン
- 最も多く使う必殺技。
- 火の玉じいちゃんGエンブレム烈風アタック
- 頭部、胴体、右腕、左腕、右肩、左肩、右太もも、左太もも、右すね足、左すね足、10のパーツに分離し、敵にめがけてGの字を作りながら貫通する。
- 猛烈もうろくキック
- 通常のキック力に加え、もうろくした手足の震えをプラスし、キックの破壊力を数十倍ものパワーに増幅して、相手に大きなダメージを与える。
- 入れ歯カミカミ
- 爆弾入りの入れ歯。
- ガンとばし鉄砲
- 目玉をマシンガンのように連射して飛ばす。
- エコーメガトン
- エコー(タバコ)に、メタン・エネルギーを先端に集中させ、熱を10万度まで上げる。
- Gギガトン
- 最終回でのみ使われた、Gメガトンの1000倍の威力を誇る必殺技。
[編集] 単行本について
単行本は長らく絶版していたが、『ヒカルの碁』ブームにあやかったためか、2001年にかけて、小畑健による新規書き下ろし表紙の21世紀版(復刻版全2巻)が、集英社のジャンプコミックスとして発売された。
- CYBORGじいちゃんG 1号 - 2001年1月6日初版発行 ISBN 4-08-873068-2
- CYBORGじいちゃんG 2号 - 2001年2月2日初版発行 ISBN 4-08-873081-X
[編集] 関連項目
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