Common Lisp
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Common Lisp(コモン・リスプ)は関数型プログラミング言語でLISP方言の一種。
[編集] 概要
オリジナルのLISPは1958年にまでさかのぼるが、その言語仕様の簡潔さゆえに年月を経るうちに多くの方言が乱立し、相互の移植性が問題になっていた。この事態を解決する為、1980年代に入ってLISPの統一仕様の策定が始まり1994年に至って第一版である標準仕様ANSI X3.226-1994 情報技術プログラミング言語Common LISPが出版された。
Common Lispは基本的にそれまでの方言全てを包括するスーパーセットであり、典型的な委員会仕様の言語である。そのため仕様書は1,000ページを超え、全機能の実装は困難となった。
仕様書は今も版を改めており、現在最新の仕様はCommon Lisp 2.0である。
Lisp の方言としては他に Scheme が有名であるが、これは Common Lisp とは180度方針が異なり、なるべく簡素で言語機能を必要最低限とする処理系を目指している。Scheme は他の Lisp 方言との互換性がほとんど無いため Lisp から派生した独立のプログラミング言語として見る向きが強く、このため現在では単にLispと呼んだときはCommon Lispのことを指し示す場合が多い。
[編集] 外部リンク
- CLISP - an ANSI Common Lisp Implementation(GNUによるCommon Lisp環境)
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