5号機 (パチスロ)
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パチスロにおける5号機(ごごうき)とは、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第20条に定めのあるところにより、国家公安委員会が定めた遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の2004年7月1日付改正以後に、保安電子通信技術協会(保通協)によって行われる型式試験に申し込みを行い合格したパチスロ機の俗称である。
最初にホールデビューした機種はパロットの『CRP花月外伝R』(三共、2005年)だが、通常のパチスロ機としては『新世紀エヴァンゲリオン』(ビスティ、2005年)が最初となる。
全般的に時間当たりのメダルの増減(特に増える方向)の波を穏やかにするため通常時のコイン持ちが良かったりリプレイタイム機能を使ってメダルの減りを押さえたりといった機種が多い。
[編集] 主な特徴
- 試射試験
- 機械試打は成立役を全て入賞したとみなす。(4号機における、リプレイはずし等の技術介入による機械割の上昇を防ぐ狙い。しかし新たにリプパンはずし等の手法が登場している)
- 出玉率
- 4号機の17,500Gで55%~120%未満に加え、5号機では400Gで300%未満、6000Gで150%未満という制約が追加された。
- BIGボーナス
- 払出し枚数固定方式となった。払出し枚数は465枚以下の既定枚数(CT機能を持たないもの)か345枚以下の既定枚数(CT機能を持つもの)の2種類。またボーナス入賞時の払出しは無し。
- CT(チャレンジタイム)
- 特定役の入賞を契機に発動する。左リールの制御が変わり、特定の箇所を狙うことで総獲得枚数を増やすことができる場合がある。払出し枚数は最大253枚以上で終了。5号機以前にもCTは存在したが名称が同じだけでシステムは異なる。
- 役物比率
- ボーナスによる払出し枚数と非ボーナス時の払出し枚数の比率による規制。CT機能を持たないものは、ボーナスによる払出しが6割未満。CT機能を持つものはボーナスによる払出しが7割未満。
- リール絵柄と演出
- 絵柄は10種類まで可能。演出面では消灯、点滅、リール前面での演出、バウンドストップが禁止。
- リール制御
- 1つのフラグに1本しか制御をもてないため、抽選により異なる制御をとることが出来ない。成立役は最大限引き込まなければならないため揃わない制御によって取りこぼすといったことが出来ない。また自動停止した場合には入賞が禁止されている。
- 重複当選
- ボーナスと小役もしくは、小役と小役の重複当選が可能。例えばチェリーとBIGボーナスが重複当選する仕様の場合、チェリー入賞後に期待感が持てるといった演出面でのメリットがある。重複当選の場合の優先度は「小役<ボーナス<リプレイ」となっており、小役との同時抽選時はボーナスが優先され、リプレイとの同時抽選時(南国娘など)はリプレイが優先して揃う。
- 絵柄とフラグの関係
- 1つのフラグと1つの入賞図柄が1対1に対応する。例えば赤7を揃えることができるフラグと青7を揃えることができるフラグはそれぞれ異なるフラグとなる。
- 内部方式
- ストック機能(2個以上のボーナスフラグストック)、AT機能(増えるAT)の廃止。(ATそのものが廃止されているわけではない)
- その他
- 有効ラインによるボーナス確率の制限が関係なくなった。