3時のあなた

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3時のあなた（さんじのあなた）は、フジテレビ系列で放送された、午後の主婦向けワイドショー番組。ワイドショー番組の先駆けといわれる。1968年 4月1日放送開始。主に芸能情報や事件、生活情報、トーク等が中心。1988年 4月1日に放送終了、20年の歴史に幕を閉じた。後継番組は「TIME3 タイム・スリー」。

[編集] 歴代正式タイトル

1968,4～1981,3 - 奥さまスタジオ 3時のあなた
1981,4～1988,4 - 3時のあなた

[編集] メイン司会者

高峰三枝子（1968,4～1973,5）
木元教子（1968,4～1969,3）
山口淑子（元･李香蘭）（1969,4～1974,3）
久我美子（1969,10～1970,9）
芳村真理(1970,10～1974,5）
扇千景（1973,5～1977,5）
森光子（1974,4～1988,3）
寺島純子（現･富司純子）（1974,5～1988,3、但し、1977,4～1980,3に出産・育児のため一時降板）
司葉子（1977,4～1978,3）
三田佳子（1977,5～1978,3）
坪内ミキ子（1977,4～1980,3）
加茂さくら（1979,4～1981,3）
中村メイコ（1978,4～1979,3）
うつみ宮土理（1981,4～1988,3）

[編集] 歴代メイン司会者の変遷

年度・期間	月曜	火曜	水曜	木曜	金曜
1968年～1969年3月	高峰三枝子 68年4月～73年5月	高峰三枝子	木元教子 68年4月～69年3月	木元教子	木元教子
1969年4月～9月			山口淑子 69年4月～74年3月	山口淑子	山口淑子
1969年10月～1970年3月			久我美子 69年10月～70年9月
1970年4月～9月			久我美子 69年10月～70年9月
1970年10月～1971年3月			芳村真理 70年10月～74年5月
1971年4月～1972年3月
1972年4月～1973年5月
1973年5月～1974年3月	扇　千景 73年5月～77年5月	扇　千景
1974年4月～5月	森　光子 74年4月～88年3月	森　光子		扇　千景【担当曜日移動】	扇　千景【担当曜日移動】
1974年5月～1975年3月			寺島純子 74年5月～77年3月【1期目】
1975年4月～1976年3月
1976年4月～1977年3月
1977年4月～5月			司　葉子 77年4月～78年3月
1977年5月～1978年3月			司　葉子 77年4月～78年3月	三田佳子 77年5月～78年3月	坪内ミキ子 77年5月～80年3月
1978年4月～1979年3月			坪内ミキ子【担当曜日移動】	坪内ミキ子【担当曜日移動】	中村メイコ 78年4月～79年3月
1979年4月～1980年3月			坪内ミキ子【担当曜日移動】	坪内ミキ子【担当曜日移動】	加茂さくら 79年4月～81年3月
1980年4月～1981年3月			加茂さくら【担当曜日移動】	寺島純子 80年4月～88年3月【2期目】	寺島純子【2期目/復帰】
1981年4月～1982年3月			うつみ宮土理 81年4月～88年3月
1982年4月～1983年3月
1983年4月～1984年3月
1984年4月～1985年3月
1985年4月～1986年3月
1986年4月～1987年3月
1987年4月～1988年3月

[編集] サブ司会者

岩佐徹（芳村真理・寺島純子のアシスタント役、1973～1977年）
野間脩平（高峰三枝子・森光子・寺島純子のアシスタント役、1968～1971、1978～1988年）
永島信道（山口淑子のアシスタント役、1970～1974年）
須田哲夫（高峰三枝子・森光子・扇千景のアシスタント役、1971～1982年）
逸見政孝（扇千景・司葉子・坪内ミキ子のアシスタント役、1975～1978年）
浪久圭司
松倉悦郎
城ヶ崎祐子
田丸美寿々
野崎昌一（うつみ宮土理のアシスタント役）
川端健嗣（寺島純子のアシスタント役）
牧原俊幸（うつみ宮土理のアシスタント役）
松田朋恵ほか

[編集] 放送時間

平日　15：00-15：55

[編集] テーマ曲

「3時のあなたのテーマ」作曲：山本直純

[編集] エピソード

1973年8月、山口淑子司会の時代に日本赤軍のリーダー格として知られた重信房子への単独インタビューを敢行し話題となる。
1974年12月、寺島純子司会の時代に、捜査中のある事件の被疑者だった男が生出演。放送内でもスタジオの奥では警察官が控えており、放送終了後、即座にその被疑者は警察へと連行された。この一件以降、寺島の「犯人さん、出てらっしゃ～い」なるフレーズが有名となる。
第1回の特別ゲストは美空ひばりが出演。番組終了間際であった1988年3月にも美空は森光子司会の曜日に出演。「リンゴ追分」などを披露した後、美空はインタビュー内で感極まり涙を流した。
歴代司会者の山口淑子や扇千景が参議院議員へと転身するきっかけを作った番組であった。
1971年、芳村真理司会時代に、近衛十四郎・松方弘樹の親子が生出演。このほか、メイン司会者にタレント・女優を起用していたことも影響して、午後3時の生放送にも関わらず大物の俳優も数多く出演した。
高峰三枝子、森光子らメイン司会者がブラジル移民の生活の実情や、パリの社交界のレポート、カンヌ映画祭レポート等、海外への長期取材に直接赴くこともあり、まだ海外の生活の実情などが日本のテレビ電波に乗せて放送されることが少なかった時代から、海外取材については積極的な姿勢を見せていた。また、1988年の終了直前には昼のワイドショーとしては異例ともいえる衛星生中継（香港）を行ったこともある。
1970年代までは歌ゲストのコーナーが設置されており、森進一、五木ひろし、西城秀樹、山口百恵など、当時のスター歌手の出演も昼の番組ながら多かった。
森光子の朗読による「シリーズ"再会"」や、当時の夫婦の意識を鋭くリサーチするコーナーなどの前衛的かつ高い評価を得たコーナーも多かったが、中にはたった1回で没になった企画などもある（うつみ宮土理司会時代に、「あの人は今」のような企画を組んでいた時期があったが、「"あの栄光の日々を今はどう思われますか?"などという失礼な質問ばかりしてしまったために出てくれる方がいなくなってその企画は3回ぐらいで消滅してしまった（うつみ談）」という証言もあるほど）。
扇千景の美容体操、うつみ宮土理発案の「カチンカチン体操」大ヒットのきっかけは両者が司会を務めたこの番組からであった。
かっては春の天皇賞が4月29日に固定していた時期があったため、番組内でレースの模様を生中継したこともあった。
1970年代初頭から「性」「不倫」などといった際どい内容のリポートを放送し、当時まだ保守的で放送業界の中で波紋を広げることも少なからずあった。芳村真理の証言によれば「主婦売春の内容を取り上げるときは、必ずといっていいほど視聴率が何故か前週よりもあがっていた」そうである。

[編集] ネットしていた局

関東広域圏　フジテレビ
北海道　札幌テレビ→北海道文化放送（北海道文化放送開局後もしばらくの間札幌テレビと2局並行して放送）
青森県　青森放送
岩手県　岩手放送（現:IBC岩手放送）
秋田県　秋田テレビ
山形県　山形テレビ
宮城県　仙台放送
福島県　福島中央テレビ→福島テレビ
新潟県　新潟総合テレビ
長野県　長野放送
富山県　富山テレビ
石川県　石川テレビ
福井県　福井放送→福井テレビ
山梨県　山梨放送
静岡県　テレビ静岡
中京広域圏　東海テレビ
近畿広域圏　関西テレビ
鳥取県・島根県　日本海テレビ→日本海テレビ・山陰中央テレビ→山陰中央テレビ
岡山県・香川県　西日本放送→岡山放送・西日本放送→岡山放送
広島県　広島テレビ→テレビ新広島
山口県　テレビ山口
徳島県　四国放送
愛媛県　テレビ愛媛
高知県　高知放送
福岡県　テレビ西日本
佐賀県　サガテレビ
長崎県　テレビ長崎
熊本県　テレビ熊本
大分県　テレビ大分
宮崎県　テレビ宮崎
鹿児島県　鹿児島テレビ
沖縄県　沖縄テレビ
- この｢3時のあなた｣と後番組の｢TIME3｣(初期迄)は、47都道府県全てで同時に視聴できたFNS系で唯一同時ネットの帯番組となった（但し沖縄県は沖縄本島と周辺離島のみ）。
- 尚、番組の最後にはネット局のロールが流れていた（番組の中盤でも流れていた時期もある）。

[編集] 備考

前半は、基本的にライオン・ジャノメミシン・桃屋・全農をはじめとする複数社のネットスポンサーだが、後半は、各局別のローカルスポンサーだった（スポンサーなし、PT付きの地域もあり　1時間通しでの全国スポンサーだった時期もある　後番組の「TIME3 タイム・スリー」以降も「2時のホント」まで同様）。
全農が全国スポンサーとして加わったのは1980年 1月1日、これはこの日ライオン歯磨が関連会社のライオン油脂と対等合併して現在のライオンと改称したことによりスポンサーが足りなくなったためである。
1973年夏、TBSが、同時間帯の番組として「3時にあいましょう」を立ち上げたことから、一時期は、3時の冠の付いたワイドショー視聴率合戦を招いたこともあった。