魚介類
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魚介類(ぎょかいるい)とは水産物の総称。なかでも水産動物を指すが、時にはコンブやワカメなどの海藻類を含めて言う場合もある。「魚貝類」とも書くこともあるが、単に魚類と貝類のみを指すとの誤解を避けるため、一般には「魚介類」と書くことで、魚類や貝類以外にエビ・カニ・ウニなど、海や湖、川などの水圏一般に生息する水産動物全般、あるいは水産植物までもが含まれることを示す。
魚介類、すなわち水産物は、分類上、
- 脊椎動物 - 魚類(軟骨魚類、硬骨魚類)、無顎類(ヤツメウナギ)
- 軟体動物 - 貝類、頭足類(タコ、イカ)
- 棘皮動物 - ウニ、ナマコ
- 節足動物 - 甲殻類(エビ、カニ)
- 刺胞動物 - クラゲ
- 尾索動物 - ホヤ
など、多くの分類群にまたがっている。
最近は魚介類に含まれるダイオキシン類や水銀(メチル水銀)が問題になっており、妊婦に対して、魚介類の摂取量や回数を制限するようにとの勧告をしている。農林水産省は魚介類の体中ダイオキシン類濃度を発表しているが、北海道日本海沖のカニの内臓が顕著に高濃度を呈している。また、地中海のマグロの体中ダイオキシン類濃度が高いので健康影響が懸念されている。マグロなど食物連鎖の上位に位置する大型の魚には水銀が累積されており、胎児に影響があるとして厚生労働省が魚介類の摂取量や回数を制限するようにとの勧告をしている。