馬見ヶ崎川
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馬見ヶ崎川(まみがさきがわ)は、山形県山形市を流れる川である。
山形市街地の東部奥羽山脈から、北部へ向かって北西に向かって流れる。
川幅は広いが水量は少なく、河原にはグラウンドや公園、サイクリングコースが整備され、河原沿いの歩道は桜の並木が続く。秋には河原で芋煮会の鍋を囲む集団を多数見かけるだろう。そう、馬見ヶ崎川は、山形市でも屈指の芋煮会スポットである。
馬見ヶ崎川は、周囲の地形に大きな影響を与えている。山形市の市街地は馬見ヶ崎川による扇状地に開けている。馬見ヶ崎川の水量は、下流に行くほど少なくなる。その多くは地底にしみ込み山形市街地の地下を流れる伏流水となる。そのため、扇端部分では井戸水が豊富に湧き出していた。
馬見ヶ崎川の流れは江戸時代初期の治水工事で変更された。それまでの流れは現在より西側であった。当時、山の頂上で治水工事の陣頭指揮(鳥居忠政)を取った人物が、馬上から川を見渡したことに由来して、馬見ヶ崎の名がついたという。現在でも、削り取られた山肌を見ることができる。