香港&上海ホテルズ
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香港&上海ホテルズはホテル会社で、創業は1866年。本社は香港で、漢字表記は「香港上海大酒店有限公司」。「ザ・ペニンシュラ香港」(1928年開業)を運営する会社として有名。オーナーはカドゥーリーという姓のユダヤ系英国人で、その本業は発電・インフラ開発であり中華電力(香港最大の電力会社)を傘下に持つCLPホールディングスという香港を代表する企業のオーナーでもある。ちなみに香港&上海ホテルズとCLPホールディングスは香港市場で別々に上場している。
ホテルの所在地は香港、北京、マニラ、バンコク、ビバリーヒルズ(カリフォルニア州ロサンゼルス郡)、シカゴ、ニューヨークで、2007年には日比谷パークビル跡地に「ザ・ペニンシュラ東京」がオープンする予定である。
創業当時は社名の通り主に香港と上海でホテルを経営し、1960年代にはキャセイ・パシフィック航空と合同で機内食事業にも進出、さらに香港の夜景見物でおなじみのトラムの運営にも携わるなど活動の場を広げていった。
香港&上海ホテルズは、自社運営のホテルを統括するマーケティング部門として1973年にペニンシュラ・グループを設立し、マニラとバンコクでペニンシュラホテルを開業。1988年にはニューヨークにあるホテル・マキシム・ド・パリを買収しザ・ペニンシュラ・ニューヨークに改名、ペニンシュラホテル初の西洋進出を果たした。
1990年代に入るとリゾートホテルの運営に乗り出した香港&上海ホテルズだったが、アジアの経済危機に直面してしまい、また、リゾートホテルを運営する上で必要なノウハウに欠けていたことに気づき、リゾートホテルの運営から撤退した。
現在、香港&上海ホテルズはシティホテルの事業拡大を進めており、ヨーロッパへの進出を視野に入れている。
なお、ザ・ペニンシュラ香港の北隣りに位置する九龍(カオルーン)ホテルは香港&上海ホテルズを離脱した。