音月桂
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音月桂(おとづき けい、6月19日 - )は、宝塚歌劇団雪組の男役スターである。埼玉県鴻巣市出身。愛称はkimu(キム)。以前はズッキーと呼ばれていたことも。血液型O型。
幼少時から芸事に興味があり、先輩に当たる文月玲のバレエ教室でバレエ・声楽等の習い事をする。音楽学校84期生、1998年宙組「シトラスの風」で初舞台を踏む。
初舞台当時から現代的でパッとひときわ輝く華のあるキュートな容姿で注目を浴び、人気を集めた。
1999年の「ノバ・ボサ・ノバ」での新人公演をはじめに「バッカスと呼ばれた男」では盗賊団の頭領マンドランの役で本格的な男性的な役に挑戦。その後ドイツ公演に参加。
「猛き黄金の国」では、はじめて新人公演の主役に挑戦。岩崎弥太郎の半生を熱演した。
ほかにも、「ホップスコッチ」ではコミカルな役柄をこなし、「スサノオ」の中性的な役アメノウズメでは豊かな歌唱力で舞台を盛り上がらせ、「青い鳥を捜して」のシモーヌ役は初めての女役だったが、そのままの自然体の演技でキュートに演じた。
2005年、新人公演終了。この年の全国ツアー、銀の狼では初演で久世星佳の演じたジャンルイ・デュロック役を演じた。
[編集] スター像
ダンスも歌唱も得意で技術が安定し、感情表現が豊かで芸域が非常に幅広いため演技においても高く評価されている。特に明るく個性的で豊かな歌唱力には定評がある。
公演を重ねるにつれ男臭さを身に付けて行き、男役としてより美しく観客に見せるべく訓練と努力に余念がない。しかし舞台を降りると可愛らしく明るい天真爛漫な素顔で、彼女特有の“愛されキャラ”を見せる。
「猛き黄金の国」以来数々の新人公演の主演を次々とこなし、本公演やショーなどでもあらゆる場面で活躍の場を与えられるなど、今非常に勢いがあり活躍が期待される若手スターの一人である。
[編集] 舞台
- 1998年 宙組「シトラスの風」で初舞台。
- 1999年 雪組に配属。
- 1999年 「ノバ・ボサ・ノバ」新人公演 ボールソ(本役・貴城けい)
- 1999年「バッカスと呼ばれた男」新人公演 マンドラン(本役・安蘭けい)
- 2000年 ドイツ・ベルリン公演「宝塚 雪・月・花」「サンライズ・タカラヅカ」に出演
- 2000年「凱旋門」新人公演 ハイメ(本役・朝海ひかる)
- 2001年「猛き黄金の国」川上音二郎/新人公演初主演 岩崎弥太郎(本役・轟悠)
- 2001年「アンナ・カレーニナ」(バウホール)セルプホフスコイ
- 2002年「殉情」(バウホール)マモル
- 2002年「追憶のバルセロナ」フェイホオ/新人公演 ロベルト(本役・朝海ひかる)
- 2002年「ホップ・スコッチ」(バウホール)立樹遥・壮一帆と共にトリプル主演 ピーター
- 2003年「春麗の淡き光に」/新人公演主演 藤原保輔(本役・朝海ひかる)
- 2003年「Romance de Paris」ディミトリ/新人公演主演 ヴァンサン(本役・朝海ひかる)
- 2003年「恋天狗」(バウホール)主演 弥太
- 2004年「スサノオ」アメノウズメ/新人公演主演 スサノオ(本役・朝海ひかる)
- 2005年「青い鳥を捜して」シモーヌ/新人公演主演 ジェイク(本役・轟悠)
- 2005年「さすらいの果てに」(バウホール)主演 ジェフリー少尉
- 2005年「霧のミラノ」クリスチャン・クライス
- 2005年「銀の狼」(全国ツアー)ジャンルイ・デュロック
- 2006年「ベルサイユのばら」ジェロワール、アラン・ド・ソワソン(役替わり)
- 2006年「やらずの雨」(バウホール)主演 徳兵衛
- 2006年 「アルバトロス、南へ」出演
- 2006年「堕天使の涙」「タランテラ」セバスチャン・ルグリ