静態保存
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静態保存(じょうたいほぞん)とは、機械類が、本来の用途としての動作・運用が可能でない状態で保存されていること。また、動作・運用可能な状態で保存されている場合は動態保存(どうたいほぞん)と言う。静態保存の状態から動作・運用可能な状態に復元することも行われる。その行為をレストアと言う。
また、静態保存の一種に、後に現状復帰させる事を前提としたモスボールがある。精密機器類の取り外し、稼働個所のグリス漬け、各所の隙を封止を行う等の、なるべく劣化が起こらない処置を取った上で保存する。
他にも、特に鉄道車両の場合、1両丸ごと保存されることももちろんあるが、設置場所の制約などの理由で先頭部分(運転台部分)だけ、もしくは半分だけといった形でも保存されることがある(例…交通博物館入口前の新幹線0系)。鉄道ファンの中にはこの状態を嫌う人もいて、あまりいい表現ではないが「生首」などと言う人もいる。