静岡県立浜松工業高等学校
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静岡県立浜松工業高等学校(しずおかけんりつはままつこうぎょうこうとうがっこう)は静岡県浜松市にある県立の工業高等学校。
三方原台地の広大な敷地に、校舎とグラウンド、充実した実習設備を備える工場棟を持ち、産業の街浜松を支える工業技術者を育成している学校である。
部活動も盛んであり、野球部が春の甲子園に3回、夏の甲子園に2回出場、男子バレー部が春高バレー出場(1999年)、ラグビー部が全国高校ラグビー大会に2年連続出場(1999年、2000年)等、各運動部が優秀な成績を収めている。文化部では、吹奏楽部がマーチングコンテストでは毎年のように全国大会に出場する他、各吹奏楽コンテストで入賞する有力校である。また、運動部・文化部の他に工業高校ならではの「生産部」があり、各部活がロボットコンテストやソーラーカー大会等の大会に出場し成果を上げている。
卒業生の進路は6割が就職、4割が進学である。就職では4~5倍の求人倍率(2005年度)を誇り、本田技研工業、トヨタ自動車、スズキ、ヤマハ発動機等の大企業をはじめ、楽器メーカー等地元有力企業へ多くの合格者を出している。最近は、4年制大学・短期大学・専門学校等への進学者が増える傾向にある。
校訓は「質実勤勉」である。創立当初は質実剛健であったが、昭和5年に昭和天皇が視察に訪れた際、校長・山本又六が「本校の教育方針は、質実にして勤勉を好むの美風を馴致する事に努めております」と述べたところ、天皇が「それは良い」と頷いたことから「質実勤勉」となった。
なお、初代校長である山本又六は浜松市名誉市民である。
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[編集] 設置学科
[編集] 沿革
- 大正4年 静岡県染織講習所として創立する
- 大正7年 静岡県立浜松工業学校と改称する(染色仕上科・紡織科)
- 大正9年 図案科を設置する
- 大正13年 建築科を設置する
- 昭和14年 機械科を設置する
- 昭和18年 染色仕上科を工業化学科と、図案科を木材工芸科とそれぞれ改称する
- 昭和19年 航空機科を設置する
- 昭和20年 連合軍の指令により航空機科を機械科Bと改称する
- 昭和22年 機械科Bを電気科に変更する
- 昭和23年 学制改革により静岡県立浜松工業高等学校となる。定時制の課程を設置する
- 昭和26年 土木科を設置する
- 昭和38年 木材工芸科を工業デザイン科と、紡織科を繊維機械科と改称する
- 昭和39年 全日制の現在地への移転が完了
- 昭和40年 定時制の現在地への移転が完了
- 昭和40年 プールが完成する
- 昭和48年 情報技術科を設置し、繊維機械科を繊維工学科と改称する
- 昭和56年 工業デザイン科をデザイン科と改称する
- 平成2年 繊維工学科を繊維システム科と改称する
- 平成9年 工業化学科をシステム化学科と改称する
- 平成17年 創立90周年
- 平成18年 繊維システム科募集停止
[編集] 主な卒業生
[編集] 所在地
〒433-8567
静岡県浜松市初生町1150番地
TEL 053(436)1101
FAX 053(437)9988