鎌倉アカデミア
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鎌倉アカデミア(かまくらあかでみあ)は、第二次世界大戦の終結後、1946年、鎌倉で誕生した私立の高等教育のための学校。
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[編集] 歴史
鎌倉アカデミアは、当初大学設立を目指したものの、資産や運営資金の不足から専門学校として申請された。したがって、正規の大学とはなりえず、正式には鎌倉大学校という。
戦火を免れた材木座の光明寺を仮の校舎としてスタートし、後に大船に移転。設立時の理事会が総退陣したあと、二代目の校長に就任したのが、哲学者の三枝博音だった。他に、服部之総、西郷信綱、千田是也、宇野重吉、吉野秀雄、高見順、青江舜二郎、中村光夫、林達夫などが教鞭をとった。学科は、文学科、産業科、演劇科、映画科の四学科編成だった。しかし、創立時からの資金難に加え、自治体や企業からの援助も得られず、わずか4年半しか存続できなかった。教授陣は最後の2年近くは無給で講義に当たり、また学生の半数は学費を納めていなかったと伝えられる。
1996年、創立50年を記念して光明寺の一角に記念碑が建立。また2006年5月13日には、創立60周年記念祭が同じく光明寺の本堂にて行なわれた。
[編集] 著名な卒業生
[編集] 参考文献
- 前川清治『三枝博音と鎌倉アカデミア 学問と教育の理想を求めて』中央公論新社 1996年
- 廣澤榮『わが青春の鎌倉アカデミア 戦後教育の一原点』岩波書店 1996年
- 前川清治『鎌倉アカデミア 三枝博音と若きかもめたち』サイマル出版会 1994年
[編集] 外部リンク
- 自由大学、鎌倉アカデミア(鎌倉観光協会)