錦川鉄道錦川清流線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
錦川清流線(にしきがわせいりゅうせん)は、山口県岩国市の川西駅から同市の錦町駅に至る錦川鉄道の鉄道路線である。
旧国鉄特定地方交通線の岩日線を転換して開業した。正確には西日本旅客鉄道(JR西日本)岩徳線の川西~柱野間にある森ヶ原信号場が起点でそこから分岐している。 全線が岩国市内にある。また、ほぼ全線が錦川沿いを通っており、路線名はそれに因んでいる。
山陽本線の岩国駅と山口線の日原駅までを結ぶ陰陽連絡鉄道の一つとして建設された。1963年に錦町駅まで開業したが国鉄再建法施行により特定地方交通線に指定され、岩日北線として日本鉄道建設公団が建設していた錦町駅から日原駅までの区間は建設が凍結された。
建設中だった錦町~日原間のうち錦町から雙津峡温泉近くの周防深川付近までは大半の路盤が完成していた。この路盤の有効活用策として、旧錦町により「岩日北線記念公園」が設置され、2002年から公園内にて、山口きらら博で用いられたタイヤ付き遊覧車(愛称:とことこトレイン)が運行されている。この運行は、旧錦町(現・岩国市錦町総合支所)から錦川鉄道への委託による。
目次 |
[編集] 路線データ
- 路線距離(営業キロ):32.7km
- 軌間:1067mm
- 駅数:13駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:自動閉塞式(川西~北河内間)、特殊自動閉塞式(北河内~錦町間)
[編集] 運行形態
全ての列車が岩徳線に乗り入れ、岩国~錦町間で運転されている。ワンマン運転を実施している。
[編集] 歴史
川西~河山間では開業時に擬制キロを採用し割増運賃が適用されたが、翌年国鉄新線建設に対し補助金が出ることになったため擬制キロによる割増運賃は廃止された。
- 1960年11月1日 国鉄岩日線として川西~河山間が開業。
- 1963年10月1日 河山~錦町間が延伸開業。
- 1971年3月1日 行波駅開業。
- 1974年10月1日 貨物営業廃止。
- 1984年6月22日 第2次特定地方交通線として廃止承認。
- 1986年11月14日 第三セクター鉄道への転換を決定。
- 1987年4月1日 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道に承継。
- 1987年7月25日 錦川鉄道に移管。錦川清流線に改称。
- 1993年3月18日 守内かさ神駅開業。
[編集] 駅一覧
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
川西駅 | 0.0 | 西日本旅客鉄道:岩徳線 | 山口県 | 岩国市 |
森ヶ原信号場 | (1.9) | (岩徳線との実際の分岐点) | ||
御庄駅 | 3.9 | 西日本旅客鉄道:山陽新幹線(新岩国駅) | ||
守内かさ神駅 | 5.4 | |||
南河内駅 | 8.6 | |||
行波駅 | 11.2 | |||
北河内駅 | 13.9 | |||
椋野駅 | 17.7 | |||
南桑駅 | 20.8 | |||
根笠駅 | 23.5 | |||
河山駅 | 27.9 | |||
柳瀬駅 | 31.0 | |||
錦町駅 | 32.7 |
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 錦川鉄道錦川清流線 公式ページ
- 山口県岩国市 公式ページ中の「いわくに観光ガイド」