鉛直
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鉛直(えんちょく、vertical)とは、重りを糸で吊り下げたときの糸が示す方向、すなわち、重力の方向。水平面に対して垂直の方向。 鉛直線(えんちょくせん、plumb line)とはその方向の直線のこと。
水準器を使って水平面を得ることにより、間接的に求めることもできる。
[編集] 地球での鉛直線の性質
地球を完全な球体とした場合、地表上のあらゆる鉛直線は地球の中心の一点で交わる。また重力の方向と一致することから、物体を自由落下させた時、物体が辿る経路は鉛直線に一致する。物体を鉛直方向に投げ上げると、ある一点で静止して向きを変え、上昇していった時と全く同じ経路を辿って落下する。
厳密には、鉛直線は南北方向にごくわずかに湾曲している。(高度1km上昇するごとに0.2秒程度。)これは重力が赤道に近づくにつれて弱くなるからである。 また、わずかながら周囲の地形によっての影響を受ける。