鉄十字
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鉄十字(てつじゅうじ、独:Eisernes Kreuz)とは、ナポレオン支配の独立戦争時1813年にフリードリヒ3世が制定した鉄十字勲章(1級および2級)を指す。以後、普仏戦争時(1870年)、第一次世界大戦時(1914年)に再制定されて多数の将兵に授与されていた。第二次世界大戦開始時1939年9月に再制定され、上位の大鉄十字勲章および騎士鉄十字勲章が制定された。
プロイセン王国以降のドイツ軍の主権紋章(国籍マーク)として用いられた黒十字についてはバルケンクロイツ(de)を参照。
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[編集] 起源
現在の原型に近い「黒十字を白で縁取り十字の先をやや広げたデザインの鉄十字」は、ドイツ騎士団の用いていた紋章を、建築家カルル・フリードリッヒ・シンケルが改良し考案したものといわれている。
[編集] 変遷
[編集] ナポレオン開放戦争
最初に勲章として用いられたのはナポレオン戦争の時でフリードリヒ3世が勲章として制定し「1813年章」として知られている。
[編集] 普仏戦争
次に勲章として用いられたのは普仏戦争の時でヴィルヘルム2世が勲章として制定し「1870年章」として知られている。
[編集] 第一次世界大戦
次に勲章として用いられたのは第一次世界大戦の時でヴィルヘルム2世が勲章として再度制定し「1914年章」として知られている。
[編集] 第二次世界大戦
次に勲章として用いられたのは第二次世界大戦の時でアドルフ・ヒトラーが勲章として再度制定し「1939年章」として知られている。
[編集] 文献
- Gerhard von Seemen: Die Ritterkreuz-Träger 1939-1945, Podzun Verlag, ISBN 3-7909-0051-6, 1976
- John R.Angolia: On the Field of Honor, A History of the Knight's Cross Bearers, R.James Bender Publishing, ISBN 0-912138-21-1, 1981
- Gordon Williamson: 『鉄十字の騎士・騎士鉄十字章の栄誉を担った勇者たち』、向井 祐子訳、大日本絵画、ISBN 4-499-22652-X、1995年
[編集] 関連項目
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