配管
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配管(はいかん)は、液体・気体・粉体などの流体を輸送するために用いられる管(パイプ)、チューブ、ホースである。
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[編集] 液体配管
管内の乱流は局部の磨耗・腐食の原因となる。
- 水配管 : 寒冷地では凍結による破損に注意が必要である。
- 飲料水 : 有害物質の溶出・細菌類の繁殖・錆などの濁の無いことが求められる。
- 雑用水
- 排水 : 排水に含まれる成分によって劣化しないことと、温度にあわせた特性が必要である。
- 熱源水 : 必ず保温が必要である。
- 油配管 :
[編集] 気体配管
適切な太さで配管を行わないと、圧力・温度などの低下でエネルギーの損失となる。
- 蒸気配管 : 温度にあわせた保温が必要である。
- 圧縮空気配管
- 燃料ガス配管 : ガス漏れ警報機・緊急遮断弁などの保安装置が必要である。
- 冷媒配管 : 分離型のエア・コンディショナー、冷凍機などでは室外機・室内機間に冷媒配管が必要である。
- 特殊ガス : 病院・化学工場などでは特殊ガスが用いられる。医療ガス配管、化学プラント配管、真空配管、航空宇宙配管など。
[編集] 粉体配管
粉体は詰まり易いため、管内部を平滑にし曲げを少なくし曲率を大きくするなどの配慮が特に必要である。
爆発性の粉体は、静電気の防止ための配管の接地、不活性ガスの使用などを行う。
また、付着性の粉体・密度の大きい物質・粒の大きなものにはスクリューコンベア・フライトコンベア・バケットコンベア・ベルトコンベアの使用が望ましい。
- 吸引配管 : 吸込側を負圧にすることによって輸送するもの。粉体の分離が不十分であると吸込用送風機の損傷の原因となる。
- 圧送配管 : 送り込み側を正圧にすることにより輸送するもの。用いる気体の湿度管理が重要である。
[編集] その他配管
[編集] 計装配管
計測機器、制御機器などの配管、圧力、温度、放射線、可視光線、測定データ伝送など。
配線用の配管(電線管)。主に電灯線や各種ケーブルを保護する為に塩ビ製電線管(VE)や鉄管に入れる。 現在ではあまり鉄管は使われないが、鉄管を使う場合は必ずアースをとる。塩ビ管はアース不要。
[編集] 材料
- 水道管
- ガス管
- 保温材
- 吊金具
- 防振装置