運転免許証
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運転免許証(うんてんめんきょしょう)とは、運転免許が交付されていることを示す公文書である。
日本においては、自動車及び原動機付自転車の運転免許証を指す。顔写真付きの公文書で本人確認が可能であり保有者が多いことなどから、国内では一般的な身分証明書として幅広く利用されている。そのため、偽造の対象になることがある。また、検問等により、指名手配犯などの犯罪捜査に利用されることがある。
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[編集] 交付
運転免許は、原則として住民票(海外からの一時帰国者については例外あり)のある各都道府県の公安委員会の管轄下にある運転免許試験場等(一部の地域では警察署)で交付される(実際の業務は警視庁及び各道府県警察本部に委任されている)。
大きさはクレジットカードやキャッシュカードとほぼ同じ、縦5.4cm×横8.56cmである。
[編集] 免許の種類
[編集] 現行免許
- 第一種大型自動車
- 第一種中型自動車
- 第一種普通自動車
- 普通自動車(AT限定)
- 第一種大型特殊自動車
- 第一種けん引
- 大型自動二輪車
- 大型自動二輪車(AT限定)
- 普通自動二輪車
- 普通自動二輪車(AT限定)
- 普通自動二輪車(小型限定)
- 普通自動二輪車(AT小型限定)
- 小型特殊自動車
- 原動機付自転車
- 第二種大型自動車
- 第二種中型自動車
- 第二種普通自動車
- 第二種大型特殊自動車
- 第二種けん引
なお、免許の種類によっては、運転に関する限定条件(「AT車限定」、「小型二輪限定」など)を付されて与えれる場合がある。
[編集] 旧免許
[編集] 後継の免許に置き換えられた旧免許
[編集] 免許証上の表記順
- 大型 - 大型自動車一種
- 中型 - 中型自動車一種
- 普通 - 普通自動車一種
- 大特 - 大型特殊自動車一種
- 大自二 - 大型自動二輪車
- 普自二 - 普通自動二輪車
- 小特 - 小型特殊自動車
- 原付 - 原動機付自転車
- け引 - けん引一種
- 大二 - 大型自動車二種
- 中二 - 中型自動車二種
- 普二 - 普通自動車二種
- 大特二 - 大型特殊自動車二種
- け引二 - けん引二種
[編集] 更新期間
2002年(平成14年)6月1日施行の道路交通法改正で、運転免許証の更新期間は従来の誕生日前1か月間から、誕生日を挟んだ前後それぞれ1か月間(計2か月)になった。
[編集] ICカード免許証
2007年(平成19年)1月4日から、東京都・埼玉県・茨城県・兵庫県・島根県でICチップ内蔵の運転免許証を発行することが決定した。他の道府県でも08年度中には導入予定である。当初は2004年にも導入予定だったが、予算の関係で全国的に保留されていた。
[編集] 番号の属性
運転免許証番号のうち、先頭の2桁は最初に免許の交付を受けた都道府県を表し、次の2桁が初取得年(西暦)の下2桁である。最後の1桁は紛失・盗難等による再交付の有無を示す(受けていなければゼロになっている。更新や他区分の免許取得による免許証の代替わりはカウントされない)。交付年月日の次に記載されている番号は、交付日における連続番号(その日一日でその都道府県内で何人目に交付されたかが分かる。当日一緒に更新講習を受けた前後の人に見せてもらえれば続き番号になっているはず)。下1桁を除く11桁は、免許を取り消されて再取得するなどの事がない限り変わらず、また全国共通である。
番号に密かに意味を持たせ、犯罪歴や思想を記載するのではないかという懸念から審査請求が東京で起き、以後は意味が公開された。
道交法違反の免許停止処分は裏面に記載され、その処分前歴も警察庁交通局のデータベースに照会しなければ確認は出来ない。
[編集] 備考
運転免許証の大きさや厚さは全国共通だが、上記のとおり各都道府県公安委員会単位で発行されるため、各都道府県毎に印刷される公安委員会の公印や書体(フォント)をはじめ、氏名欄では氏名の始まる位置や文字間の空白の数等、記載事項には細かな点でいくつかの違いがある。また、これらの事項は定期的に変更される。
運転免許証が汎用性のある身分証明書として用いられているのは先述の通りであるが、運転免許証には性別の記載が無いため、性別を証明することはできない。従って、簡易保険の保険金請求など性別の証明が必要な手続きについては、性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律の施行日以前に契約したものを施行日以降に請求する場合に限り、運転免許証を身分証明書として用いる場合には「性別を証明する書類」を添付するか、事前に提示しておくことが必要になった。
なお、運転免許証は公文書であるので、偽造・変造・不実記載は文書偽造罪になるのはもとより、その顔写真に冗談で悪戯書きを・裏面の各種記載欄に落書きしたりするだけでも、同罪や文書等毀棄罪に問われる可能性も出てくる(成田空港近くで、検問中の空港警備隊員が、職務質問した空港反対派関係者の免許証に活動非難の意の落書きをした事が発覚、処分された)。