近代経済学
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近代経済学(きんだいけいざいがく)は、「限界革命」以降の経済学体系のうち、マルクス経済学以外のものの総称である。ミクロ経済学とマクロ経済学に大別される。
この呼称は日本独特のもので、マルクス経済学が主流であった時代に用いられるようになった。対比の対象であったマルクス経済学の衰退により、最近ではこの呼称を用いない傾向にある。
マルクス経済学が論理的・文章的に資本主義を分析することに重点を置いているのに対し、近代経済学においては多くの場合数学的モデルを仮定してその最適解を求めることに重点が置かれる。また、前者は論理的展開の中で資本主義という枠組みそのものの是非を問うことが多いが、後者は資本主義を前提として価値判断には立ち入らないことが多い。