軌陸車
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軌陸車(きりくしゃ)とは、軌道と道路の両方を走る車両である。一般的に、鉄道保線用などに使用される。
[編集] 概要
基本的にはトラックなどをベースに、軌道走行用の装備を付けたものである。軌道上への乗り入れは保線部門敷地の専用スロープや踏切からされる。
道路上では一般の自動車として走行し、線路上では油圧などでレール上に鉄輪を降ろして走行する。線路上を走るときにエンジンの動力をレールに伝える手段としては、後輪ゴムタイヤを鉄輪と同時にレール面に接触させて推進する方式(デュアル・モード・ビークルなど)と、タイヤから摩擦車の原理で動力を伝える方式、あるいは油圧モーターで直接駆動する方式などがある。軌道上では道路上ほどの走行性能が得られない場合が多いが、保線などの作業用では速度は問題にならない。
軌陸車は線路走行時に必要な鉄輪のため、必然的に道路上だけを走る自動車より重くなる。自動車は一般的に鉄道車両よりはるかに軽いため、線路に対するダメージは鉄道車両に比べて小さいといえるが、道路車輌としては、車台の耐えられる重量を超えた例もかつてあった。
[編集] 関連項目
- デュアル・モード・ビークル
- 保線
- ウニモグ
- モーターカー
- 軌道自転車
- ベンツ・ウニモグ
[編集] 外部リンク
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