資材運搬車
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資材運搬車(しざいうんぱんしゃ)は、陸上自衛隊の装備。普通科、施設科、特科など幅広く配備されている。民生品の流用であり、自衛隊独自の特徴は迷彩柄ということだけである。
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[編集] 諸元
- 全長:約4.3m
- 全幅:約2.1m
- 全高:約2.1m
- 重量:約5000kg
- 乗員:2名
- 最大積載量:約3000kg
- 最高速度:約20km/h
[編集] 特徴
装軌(無限軌道)車両であり、ゴム製の履帯をつけている。運転席は車体前部に2つに分けられて設置されている。このほか、約2tの吊上能力を持つクレーンを装備、柔軟な運用が可能となっている。
操作はT字型のレバーで行う。レバーを前方に倒すと前進、手前に引けば後退、中立にすれば停止となる。また前進は左に回転させれば左折、右に回転させれば右折するが後退は左に回転させれば右折、右に回転させれば左折となる。
民生品の流用なので、たまに工事現場で同じ車両を見かけることもある。
[編集] 運用
全長が4.3mと小型の車両であり、普通科、特科では、不整地で装輪車が入れない場所で、主に弾薬などの輸送を行う。人力で運ぶよりも圧倒的に効率的である。
施設科では、主に資材の運搬に使用される。築城資材運搬などで威力を発揮する。普通科、特科、施設科のどの科においても、車両による輸送と人力による輸送の隙間を埋める装備となっている。