賄賂
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賄賂(わいろ)は、公権力の権力者や仲裁者に便宜を謀ってもらうために、金品などを提供すること。リベート、袖の下ともいう。接待も広義の賄賂に含む。
概要
賄賂は、権力が誕生した時から存在していた。しばしば、金品を権力者個人に提供することによって権力が売買され、官職や刑罰も金品によって売買されたため、それによって不公正な政治が行われるようになった。また、権利意識が確立する以前においては、権力が個人に対して便宜を図る事は権力側からの恩恵であり、受けた側はその恩を金品等で返すのが当然であるという考え方も根強かった。
時代が下るにつれ、公権力は権力者個人のために使われるのではなく、大衆のために使われるべきだという考えが広まっていた。権力が恣意的に使われることを禁止するために、金品を権力者個人に提供することを禁止するための規則が作られるようになった。しかし、禁止された後でも、賄賂を行う者は後を絶たない。
隠語
菓子箱の底に小判を隠すのは、時代劇等でもよく使われ、その小判のことを「山吹色のお菓子」、「黄金色のお菓子」という隠語で表現される。現在においては「実弾」「毒まんじゅう」という隠語も使われることがある。