象形文字
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象形文字(しょうけいもじ)とは、ものの形をかたどって描かれた文字で、絵文字からの発展によって生まれたと考えられている。絵文字と象形文字との最大の違いは、文字が単語に結びつくか否かにある。絵文字が文字と語の結びつきを欲せず、その絵によってなんらかの観念や文章を伝えようとしたものであるのに対し、象形文字は文が語に分析され、その語と文字とが一対の対応をなす表意文字の一種或は表意文字体系の一部のことをいう。
だいたい象形文字はそのかたどったものの意味を担うが、漢字における仮借、ヒエログリフなどで表音的使用など必ずしも一致するわけではないものもまとめて象形文字と考えることがおおい。
象形文字としては、漢字、ヒエログリフ、楔形文字、インダス文字、トンパ文字などがある。
[編集] 参考文献
- シャルル・イグーネ『文字』矢島文夫訳、白水社《文庫クセジュ》、1956.7。