西城正三
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西城正三(さいじょうしょうぞう、1947年1月28日 - )はボクシング元世界フェザー級王者で、大場政夫、沼田義明、小林弘、柴田国明らと共に当時日本人現役世界王者が5人同時にいたという日本ボクシング黄金時代を彩った一人。協栄ボクシングジムから海老原博幸以来二人目の世界王者となった。埼玉県出身。日本プロスポーツ大賞の初代大賞受賞者である。
また、日本人として最初に海外での世界タイトル奪取をやってのけた。 端正な顔立ちと、無名の新人が一夜明けたら世界王者になっていたという出来事からシンデレラ・ボーイと呼ばれた。
[編集] 来歴
1968年6月6日、アメリカで当時の世界フェザー級王者ラウル・ロハスとノンタイトル10回戦を行い、これに判定勝ち。同年9月27日には挑戦者としてアメリカ・ロサンゼルスのリングに上がり、シンデレラの魔法と形容されたラスト10秒ラッシュで攻勢を印象付け、15回判定勝ちで王座を奪取した。これが日本人初の敵地での王座獲得となった。
また、1970年12月3日には小林弘との史上初の現役日本人世界王者同士のノンタイトル戦も行っている(10回判定負け)。
1971年9月2日、アントニオ・ゴメス(ベネズエラ)に5回KO負けで6度目の防衛に失敗して引退した。 一時期キックボクシングでデビューしたこともあったが、キックの荒鷲藤原敏男との対戦中に背中を向けて逃げる醜態を見せ大衆を大いにがっかりさせてしまいそのまま引退。 長続きしなかったようである。
[編集] 戦績
- プロボクシング:38戦29勝8KO7敗2分
- 世界戦:7戦6勝1KO1敗。