臭豆腐
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
臭豆腐(しゅうどうふ、チョードウフ、ピンイン chòudòufu)は、豆腐を使った中国料理の一つ。主に軽食として屋台で売られるが、レストランで出る場合もある。 植物の汁と石灰等を混合し、納豆菌と酪酸菌によって発酵させた漬け汁に豆腐を一晩程度つけ込んだ物。豆腐の植物性タンパク質が漬け汁の作用で、一部アミノ酸に代わって、独特の風味と独特の凄まじい臭気を発するようになる。中国、台湾、香港では広く食べられているが、人によって好みが分かれてしまう食材である。地元民であっても食べられない者は多い。
地域によって使用する漬け汁を含めて、製作方法が違うため、形と食べ方も大きく異なる。
台湾と華南では油で揚げて豆板醤のタレをつけて食べる。湖南省長沙の漬け汁は真っ黒で、白い豆腐が黒く変色してしまうが、これも揚げて激辛のタレをかけて食べる。他には、煮込んで食べたり、創作料理として、臭豆腐をつぶして、野菜のみじん切りや調味料を加え、蒸して成型したものを出すレストランもある。
北京や東北地方では、塩分の高い汁に比較的長期間浸けたもので、腐乳に近いものであるが、そのままを粥などのおかずとして食べるのが主流である。