自然農法
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自然農法(しぜんのうほう)は、不耕起(耕さず)、不除草、不施肥(肥料を与えず)、無農薬を特徴とし、いわゆる「雑」草や「害」虫を敵としない農法。肥料や農薬を使用して、無理に多収穫を行う従来農法(有機農法も含む)と違って、自然の持つ力の範囲以内で収穫を行う。 日本では
1.福岡正信は1913年愛媛県生まれで1937年に帰農。一時自然農法を始める。
- 1988年にデーシコッタム賞など受賞
- 1997年にアース・カウンシル賞受賞
- 1947年から完全に帰農。自然農法一筋に研究。栽培形態が最も自然に近い独創的な農法を実践、普及する。種を撒いて取り入れるだけの農法で、耕さず、肥料をやらず、除草もせずに作物を育てる。いろいろな種を百種類以上集めて混ぜ合わせ、それを粘土といっしょに混ぜて団子状にした粘土団子でも知られる。
2.世界救世教の開祖岡田茂吉(1882年 - 1955年)が1935年にその根本原理を説いた「無肥料栽培」。(1942年から実験的に作物を作り始め、1950年から「自然農法」へと改称)。
- 【理念】 大自然を尊重し、その摂理を規範に順応する。
- 【原理】 生きている土の偉大な能力を発揮させる。
3.比嘉照夫琉球大教授によるEM菌を利用したもの。
がそれぞれ提唱されている。 現代の農法が、人工農法とでも呼べるように人工的な操作が多いことを指摘して、自然の力やメカニズムを引き出すと、ほとんど人手も必要なく農作物が育つ農法。日本や世界各地に実践している人が多く、成功した例も多い。
福岡正信自身が、四国の愛媛県で不毛の土地で実践して見せ不毛の土地が10年程で実りの多い農地になった。
粘土団子は、百種類以上の種を粘土に混ぜて団子にしただけのもので、これを土地に撒いて放置すると、環境の変化を見て種自身が発芽の時期を決める。粘土に混ぜるのは、動物に食べられないように守る意味もある。
そのようにして種の持つ知恵にまかせると、種はより望ましい時期に発芽するため成育率が高くなる。多くの植物がバランスをお互いに取りながら育ち、環境が変化して来ると、別の種類の種が発芽して自然の状態を豊かにする。
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