自然良能会
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自然良能会(しぜんりょうのうかい)は、日本国内を中心に、骨盤(特に仙腸関節)から全身の骨格を調整していく治療院を展開する組織。東京の品川区大崎に総本部を置く。 代表は、五味勝(ごみ・まさる)。
現代表の実父である五味雅吉(ごみ・まさよし、故人)が、当時の医学界では「動かない関節」とされた仙腸関節に着目し、「仙腸関節の“ずれ”が、全身の骨格を狂わし、その結果、血液の循環系や内臓の機能に悪影響を及ぼす。仙腸関節はけっして不動関節ではなく、日ごろからこの関節の周りを柔軟にする運動(バラコンバンド=生ゴムバンドを使った腰回し運動)をすればちゃんと動くようになり、“ずれ”も徐々に矯正され、血液循環や内臓機能も改善していく」ことを、数々の実証をもとに提唱、独自の骨盤調整治療法を確立した。現代医療では根本的な治療が困難とされる椎間板ヘルニアを完治させた実例があるとされる。
この骨盤調整治療法に賛同する人々が、まず鍼灸術を学校で学んだうえで五味雅吉のもとでこの治療法を学び、日本全国で、またアメリカなど一部諸外国で治療院を開業している。同会では、治療院はあくまで「患者一人ひとりが自力で骨盤調整していく上での補佐・指導、および骨盤調整治療法を普及させるための手段」と位置付けている。最近では、五味雅吉(彼の死後は五味勝)の直接指導の代わりに、開業した治療師のもとで学び、治療院を開業しているケースもある。
東京総本部では、1月と8月を除く毎月、多くの人々に骨盤調整治療法を広めるための勉強会を第3日曜日に、また、自然良能会の治療師同士が情報を交換しあってよりよい骨盤調整治療法を研究する勉強会を第1日曜日に開いている。
[編集] 関連項目
- 八広社