羅幹
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
羅幹(らかん, Luo Gang, 1935年7月~)は中華人民共和国の政治家。中共中央政治局常務委員(序列第9位)、中央政法委員会書記。
1935年7月、山東省済南に生まれる。1953年に北京鉄鋼工業学院圧力加工学部を経て1954年から旧東ドイツに留学、ライブツィヒのカール・マルクス大学でドイツ語を1年間学ぶ。1956年からフレイブルク冶金学院入学、1962年卒業。在学中の1960年6月に中国共産党入党。
1969年から五七幹部学校に1年間下放される。復活後は河南省輸出委員会副主任、副省長、党委書記。全国総工会副主席(1983年~)。労動部部長(1988年)に就任したものの、病に倒れた陳俊民に代わってすぐさま国務院秘書長に就任、以降李鵬が全人代委員長になるまで10年間務める。
国務委員1988年~1997年、15期中央書記処書記などを歴任。2002年の16全会で政治局常務委員。末席ではあるが司法・公安(警察)を束ねる党中央政法委員会書記を兼務し、権力は大きい。
2007年の17全会では常務委員の内規である70歳を超えるため、来年の引退はほぼ決定している。李鵬が総理時代に国務院秘書長を務めた、9人いる常務委員の内唯一の李鵬派。
[編集] 外部リンク
- [1] - 新華社による略歴