総督邸
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総督邸(Governor’s Palace)は、何世紀もニューメキシコ州の首都に指定されてきたサンタフェの中心地(Plaza)にある、アドビ(日干しレンガ)による建築物である。総督邸は、米国によって継続して占領された、最古の公的な建築物といわれている。
1610年、アメリカ南西部の大部分を占めるスペイン領地の新任の知事、ペドロ・デ・ペラルタは総督邸の建設を始めた。その後、1680年のプエブロの反乱、1693年から1694年のスペインのレコンキスタ(失地回復)、1821年のメキシコの独立、そして最終的に1846年のアメリカの所有を見ながら、ニューメキシコの領土と同様に邸宅の所有者が代わった。
邸宅はもともと、一時は現在のテキサス州、アリゾナ州、ユタ州、コロラド州、ネバダ州、カリフォルニア州、そしてニューメキシコ州の州を含んでいたスペイン領地、ヌエボ・メキシコの首長の官邸として任じられた。メキシコ独立革命の後、メキシコ領ニューメキシコ州は、総督邸から統治された。ニューメキシコがアメリカ領として併合された時、邸宅はニューメキシコの最初の州都になった。南北戦争の期間には、建物はちょっとの間、アメリカ連合国軍の地方本部にもなった。
1909年、ニューメキシコ州立法府がニューメキシコ・ミュージアを創立した時、総督邸は州の歴史博物館になった。