統一発票
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
統一発票(とういつはっぴょう)とは台湾において民間営利団体または公共事業機構が商品又はサービスを提供した後、売主と買主の双方で保存される公的な領収書。
目次 |
[編集] 説明
統一発票には一般に三連式と二連式の2種類が存在している。三連式は営利団体に大して使用し、二連式は非営利機構または個人に対して使用される。中華民国関係法令に依拠すれば、商品の販売またはサービスの提供を行なったものは「統一発票」に記載された金額で経理処理を行い、納税額を決定しなけらばならないと規定されている。
統一発票上には発表の通し番号、成約期日、品名、数量、単価、課税別、総額などが商店の住所と共に記載され、また統一発票を発行した商店の統一編号を記載する必要がある。編号とは台湾の個人・法人営利機構全てに付与された個別番号である。
[編集] レジ用統一発票
上記2種類の統一発票以外に、1980年代財政部によりレジスターにより発行される「収銀機統一発票」と「電子計算機統一発票」が誕生した。
1990年代以降、台湾ではコンビニが急速に出展し、レジスターによる発行される「収銀機統一発票」が現在発行量最多となっている。またインターネットビジネスの普及により「電子計算機統一発票」の発行量も近年増加傾向にある。
現在発行されている「収銀機用統一発票」の規格は縦190mm、横45mmであり、表上部に発行年月(例:中華民国95年3-4月<font lang="zh"份)、統一発票種類(例:収銀機統一発票),聯別(例:収執聯)、発票通し番号(例:MD199999999)が、表下部に発行店名、統一編号、住所及び電話番号が印刷されている。裏面には統一発票に関する法的内容の他に、レジスターで認識する為のレジスターマークが印刷されている。印刷する際には同じ通し番号のものを2列1組で印刷し、更に250枚分を1巻としている。2列にする意義は片方を商店控えとするためである。また用紙には偽造防止対策として透かしが採用されている。
当初は台湾省政府印刷廠(現在の[[中華民国財政部|財政部印刷廠)で印刷されていたが、1990年代中期以降は民間による印刷を認可し、大型チェーン店などは独自に印刷を行い、統一発票上にカラー広告を印刷するようになっている。
印刷は財政部印刷廠以外に、現在民間では永豊紙業股份有限公司、正隆紙業股份有限公司、大堡事務用品股份有限公司が行なっている。
[編集] 統一発表の抽選
脱税防止を目的に統一発票の発行促進を図り、財政部は1988年10月24日に「統一発票給奨辦弁法」(台財税第770664861号令発布)を定め、統一発票に記載された通し番号を利用し宝くじ抽選を行なうこととした。当選金額は末等の200NTDから、最高200万NTDとなっており、この施策により消費者が主体的に統一発票の発行を求めることを期待したものである。
[編集] 電子統一発票
2000年代より電子取引の取扱量が増加傾向にあり、インターネット商店では編号を取得し統一発票を電子的に発行している。