紳士録
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紳士録(しんしろく)とは、会社役員・高級公務員・芸術家などの著名人のうち、存命で活躍している人物の情報を掲載した本を指す。居住地や出身大学、場合によっては家族情報や趣味などの個人情報が記されていることもあるため、取り扱いには注意が必要である。「Who's Who」や「人名年鑑」とされていることもある。
日本では、交詢社出版局から1889年以降隔年で『日本紳士録』が出版されている。 国際的な紳士録としては、米国の出版社によるMarquis Who's Who等がある。
[編集] 図書館情報学
存命の人物の情報は、人名辞典などにも掲載されていないことが多いため、未だ活躍中の人物、あるいは近年に没した人物のことを調べるときには、調べるための端緒となる本である。
[編集] 紳士録商法
紳士録は掲載されることそのものがステイタスとなるため、悪用されることが多い。紳士録を頼んでもいないのに一方的に送りつけたり、勘違いをさせるような説明をして買うようにしむけ、あるいは電話で掲載許可を求めた上で出版後に掲載料を支払えと代金を請求するのが紳士録商法である。