紅磡
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紅磡（ホンハム：Hung Hom）は香港・九龍南部の住宅・商工業地域である。
香港九龍の商業の中心「尖沙咀」の東方に位置し、九龍の大地区名の一つである。 地域のほとんどは「九龍城区」に属する。ただし香港体育館、九廣鉄路紅磡駅、香港理工大学などのある一部地域は「油尖旺区」に属する。
香港では古くから工業地区として栄え、区域内には「黄埔ドッグ」という造船所があった。いま、その名残として地区内に「黄埔号」という船の形をしたモニュメントがあり、商店が入居しており、観光スポットの一つとなっている。 また、海岸には「紅磡埠頭」があり、かつて香港島と九龍（北角・中環）を結ぶフェリーの玄関口として栄えたが、海底トンネルの完成と、フェリーの多くは尖沙咀からでることから、その玄関口としての地位は低下した。
街は下町の雰囲気を呈しており、古きよき香港の町並みが残り、香港庶民の生活を垣間見ることができる。まだ日本人観光客には知られていないが、B級グルメの店やスイーツの店が多数点在し、各種料理を安価で楽しむことができる。 また海辺の「黄埔地区」には、フジテレビのかつての人気番組「料理の鉄人」に登場した特別審査員として有名なチャイ・ラン氏のプロデュースによりつくられたレストラン街「蔡瀾美食坊」がある。またヴィクトリア・ハーバーを望む海岸沿いには、遊歩道が設けられており、対岸の香港島と、海に浮かぶヨット群は、目を見張るものがあり、今後隠れた観光スポットとして注目されうる。
また近年は海岸沿い、九廣鉄路紅磡駅周辺には「半島豪庭」（ロイヤル・ペニンシュラ）、「黄埔花園」（ワンポアガーデン）、「海逸豪園」（ラグーナ・ベルデ）などのやや高級な高層住宅が林立し、深圳、東莞、広州、上海、北京など中国へ向かう列車の始発駅である「紅磡駅」が近くにあり、中国出張に大変便利な場所であることから九龍では日本人駐在員がもっとも多く住んでいる地区である。日本人駐在員は、その多くがこれらの高級マンションに住み、なかでも日系スーパー「ジャスコ」がある「黄埔地区」に集中する。
紅磡へは、尖沙咀からは、2階建てバスでは路線番号5c、8、8Aなど、緑のミニバスでは路線番号6、6A、8などで行くことができるが、歩道橋などを使い、徒歩で行くこともできる。
「紅磡埠頭」「九廣東線紅磡駅」「紅磡海底隧道」（クロスハーバートンネル）などがあり、九龍側の交通の要所でもある。これらの3箇所は、発着、経由するバス路線の数が大変多く、この意味でも、交通の重要な拠点となっている。地下鉄は域内を走っていないが、尖沙咀、中環、銅鑼湾などの主要地区へはバスの便がある。
ただし、一部区議会議員の間で、紅磡の黄埔地区へ、地下鉄觀塘線の支線の延伸を 要求する声があり、実現が待たれるところである。 日本人はじめ各国の著名アーティストが香港公演するときによく使われる「香港体育館」、香港の主要大学のひとつである「香港理工大学」は、ここ紅磡にある。
- 区議会： 九龍城区議会 油尖旺区議会
- 警察署： 紅磡警署 警察西九龍交通基地
- 郵便局： 紅磡湾郵政局
- ほか公共施設：紅磡街市 紅磡市政大厦 紅磡公共図書館
