紅しょうが
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
紅しょうが(べにしょうが)は、ショウガの塊根を梅酢に漬けた漬物の一種。
目次 |
[編集] 由来
[編集] 作り方
塊状の根生姜(ねしょうが)を塩で下漬けした後、梅酢(梅干しを漬けた後に残る漬け汁)で数日間漬けこみ、取り出して細切りにする。
この際の梅酢は、赤紫蘇を用いた梅酢を用いると(紫蘇の色が移って)濃い紫色になるが、 シソを用いていない梅酢を用いた場合でも、ショウガの中にアントシアン系色素が含まれているため、 梅酢の酸と反応して淡いピンク色に漬けあがる。
なお工業的に製造する場合は、赤系の食用色素を混ぜた、梅酢をベースとした調味液で、あらかじめ細切りにしておいたショウガを漬け込む製法が多い。
[編集] 利用法
そのまま食べることもあるが、基本的には色取り・あしらい・口直し・付け合わせとしての性格が強い。
牛丼や博多ラーメンの店のほとんどは、紅しょうがを入れた器を客席に置いており、客が自分でトッピングするようになっており、人によってはかなり大量によそう場合もある。
このため外食産業で用いられる業務用の紅しょうが(キログラム単位で卸販売されている)は、数百円/kgと安価なものが多い。